出版社内容情報
秋田に住む小六の穂乃香は、調べ学習で使ったインターネットで偶然『祖父の思い出』という作文で入賞をした耕治のことを知る。穂乃香は昨年急に亡くなった母の少女時代の大切な思い出の謎を探すため、勇気を出して長崎に住む耕治の小学校へ手紙を送る─。
秋田に住む小六の穂乃香は、亡き母の少女時代の大切な思い出の謎を探すため、勇気を出して長崎に住む耕治の小学校へ手紙を送る─。『ふたり』が感想文全国コンクール課題図書に、『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれるなど、人気、実力を兼ね備えた現役教師作家、福田隆浩氏により感動作。
「この手紙は、長崎市の東山小学校に届いていますか?
そして、6年生の吉野耕治さんの手元へ届いているでしょうか?
そうなっていることを信じて、続きを書くことにします。
はじめまして!
わたしの名前は清水穂乃香といいます。秋田県秋田市にある桜坂小学校に通う小学6年生です。
吉野さんが、この手紙を読んでいるとしたら、きっとびっくりしていることと思います。
だって、会ったこともない、まったく知らない子から、突然こんな手紙が届いたのですから。
─中略─
お母さんの人生って、いったいなんだったのだろう……。
最近、よくそのことを考えてしまいます。
自分のために生きていたのかなあって。うれしいことあったのかなあ。きらきら輝いていたことがあったのかなあって……。
でも、お母さんがすっごく笑って、本当に本当に楽しそうにしていたことがありました。
そう。
それが、長崎での出来事について、わたしに話してくれたときでした。」(本文より)
内容説明
手紙を受け取るたび、真実に近づいていく―。お母さんが話してくれた、長崎での秘密の出来事…。でも、もし、その思い出が、本当じゃなかったとしたら?ふたりが文通で見つけた、奇跡のような出来事。
著者等紹介
福田隆浩[フクダタカヒロ]
長崎県の特別支援学校勤務。『この素晴らしき世界に生まれて』(小峰書店)で、第2回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞受賞。『熱風』(講談社)で、第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞。『ひみつ』(講談社)が第50回野間児童文芸賞最終候補作に、『ふたり』(講談社)が第60回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、『幽霊魚』(講談社)が第28回読書感想画中央コンクール指定図書に、『香菜とななつの秘密』(講談社)が2018年度厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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