出版社内容情報
シベリアで学びと思索の日々を送る信介、新しい歌を求めてチャレンジする織江。累計部数2200万部の超弩級ロングセラー、再起動!
内容説明
シベリアで学びと思索の日々を送る信介、新しい歌を求めてチャレンジする織江。
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。戦後朝鮮半島から引き揚げる。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、’76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。’81年から龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ぶ。ニューヨークで発売された『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。また’02年、第50回菊池寛賞、’09年、NHK放送文化賞、’10年、長編小説『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
五木 寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。第八部から、3年弱、待望の新作第九部です。ロシアの伊吹信介の物語と日本の牧織江の物語がパラレルで展開しますが、本作では交錯しません。とりあえず第十部までは続きそうですが、『青春の門』は完結するのでしょうか?著者の年齢(来年米寿)も心配です。 http://kodanshabunko.com/itsukihiroyuki/ https://book.asahi.com/article/128209912019/12/21
つちのこ
34
このシリーズとのつき合いも早や48年。還暦を過ぎた私の青春はいつの間にか遠くに過ぎ去ったのに、主人公の伊吹信介はまだ26歳。それを思うだけで可笑しさがこみあげてくる。これぞ長編大河の醍醐味である。「トリスを飲んでハワイへ行こう」が流行っていた1961年。シベリアと東京を舞台に物語は進む。酷寒の地に流れ着いて動かない信介に比べ、本作では織江の躍動が生き生きと描かれていく。これまで信介の影のような存在だった織江に光が当てられ、蛹から蝶へ変わるときが近づいてきたことを感じさせる。『織江の唄』は⇒2022/01/05
aloha0307
27
青春の門第一部を読んだのは、大学時代 本シリーズを五木先生が23年ぶりに再開した☺ 第二部以降読んでないけど、えい⚡ままよ! 読まずにはいられませんでした(第一部からまた読み出せばいいじゃないか!)。期待に違わぬ面白さ✿ 舞台はあのシベリア 謎の医師:ドクトルのもとで日々を送ります。日本軍が秘蔵した金塊をめぐる国際謀略あり、流行歌の背景にある叙情あり...面白い!2020/01/04
aloha0307
26
自称 漂流者&野良犬の信介 まだまだ迷いのなかでもがきます🏬 関東軍の暴走、満洲国建国の猥雑でドロドロとした実態がよく分かった📕 政府が間違った国家運営をすればそれに異を唱えることこそが真の愛国なのだね。2022/08/27
ちえこ
19
新しい本を追うのも大好きだし、童話や絵本も読むけど、生まれが昭和だけに昭和の話を読むとそれが例え自分より上の世代の話でもなんかしっくりくる。韓流ドラマにはまる人の気持ちと似ているのか?内容はまちまちだが流れていく方向が読んでいると見えてくるというのだろうか?それをわかっていながら読んでしまう(苦笑)本当の歴史も所々に混ざっていて、戦争の話などは、私が詳しく知らない話だったので興味深かった。2020/01/04