出版社内容情報
澤村 伊智[サワムラ イチ]
著・文・その他
内容説明
宮部みゆき、綾辻行人、貴志祐介、錚々たる作家が選考委員を務める新人文学賞を獲得した「僕」。隣には最愛の妻・キリカ。作家デビューは順風満帆かと思われたが、友人が作品を曲解して執拗な嫌がらせをはじめる。しかしその結果、僕は妻のとんでもない秘密を隠し切れなくなり…これぞ最恐のサイコ・ホラー!
著者等紹介
澤村伊智[サワムライチ]
1979年、大阪府生まれ。2015年『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
97
こ、恐い。澤村さんを見る目が変わってしまいそうな一冊。ご本人の本音がどこまで投影されているのか、とても気になります。フィクションですよね?エンタメですよね?し、信じていますが、まだ命が惜しいので以下自粛します。あ、貴志さんによる書評レビュー読んでみたいです!!2019/09/30
りゅう☆
95
ぼぎわん外伝、レビューは褒めてって読友さんオススメ本。ぼぎずう読んで得体の知れない呪いに怯えたのに一番怖いのは人間って思い知らされた。ぼぎわんでホラー小説大賞を受賞した澤村さん。離婚という辛い経験を経て霧香というヨメと幸せに暮らす日々。なのに不幸でないといい作品が書けないと嫌がらせを受ける。霧香が澤村の友人梶山へメールで明らかになる壮絶な真実。そしてが梶山が綴る…。何コレ?!現実と創作が見事にコラボしたまさに恐怖小説。創作だよね、澤村さん?ぼぎずうレビューUPしてます。本当に面白かったので酷評してません!2021/09/03
散文の詞
80
絶対子どもができない。ってところで、奥さんといいながら男性なのか?それとも…と思いながら読んでたせいか、やっぱり、こっちかと解ってしまい、それ以降、主人公の狂気が反映されるんだろうと、なんとなく解って驚きは少なかった。 途中からスプラッタになったきたので、これは困ったぞと、思っていたら、どんどんエスカレートしていってほんとに読むのに困った。 「小説だったらいいのに」 そう願うだけだ。 2020/03/09
Kazuko Ohta
80
第二章を開けて、ひょえ〜。ネタバレはせずにおきますが、面白いやんか。講談社から出版して、主人公が受賞するのはKADOKAWAのホラー大賞。審査員も実名で、遊び心満点。『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞について人はいろいろ解釈したがるけれど、フレディ自身は言ってます、「ただ、曲を楽しんで」と。しかし、そんなつもりで書いたのではないといくら作家が否定したところで、周りは何かあると思いたい。新米作家にその内幕を見せられて、誰が面白いと思うのか。いや、面白いって。で、澤村さんはほんとにそんなつもりはないんですね!?2019/05/06
中玉ケビン砂糖
78
【日本の夏は、やっぱり怪談】「恐怖小説」の名を冠するだけはあって、中身も表題に違わず怖い、怖い。そして面白い……いやいや、「読めば」わかりますよ……。まさに好奇心は猫をも殺す。迂闊なことは言えないもので……。2022/07/11