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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むっきゅー
24
エリザベス一世女王陛下登場。日本だと信長・秀吉・家康に相当する歴史的英雄。そんな女王がシェイクスピアに接触する第八巻。劇場戦争を勝ち残るためには、女王のお墨付きが武器となるのだが、カトリックの敵でありジレンマに陥るシェイク。シェイクの劇を高く評価するエリザベス女王だが、その鋭い観察眼により誰も気付かなかったシェイクの創作の秘密に一気に迫ってきた。何この緊迫の展開。女王の侍女のジョウンやジャンヌダルクなど美女が登場して眼福なのだが、それを上回ってエリザベス女王が怖いよ!信長みたいなキャラだな。2019/04/30
抹茶モナカ
23
劇場戦争の最中、エリザベス一世がシェイクスピアとの面会を求めて来る。ストーリーに歴史的背景が織り込まれるが、硬くなり過ぎない塩梅で漫画は進む。シェイクスピアの劇が分業から出来ているのを、エリザベス一世が見破って、というところで次巻へ。参考文献の量が半端じゃなくて、新書並み。ハロルド作石さんの画力の向上は評価し続けて来たので、今回も良く描けてて、漫画という形式で求められる画力では屈指の漫画家の印象。でも、この漫画、ちょっとマニアックな方向に流れて来ていて、お勉強感も抱く瞬間が確かにあった、と思う。2019/05/03
ぐうぐう
22
『ヘンリー六世』三部作の上演エピソードを描く第8巻。肝は、エリザベス一世との対峙場面だろう。シェイクスピアの劇を「あれは実につまらない芝居だった!」と言い放つ女王。他の人の劇はスカッとするのに、シェイクスピアの劇は「なんだかモヤっとするの」とクサす。けれど、続いて女王は、モヤっとするからこそ侍女達と芝居について朝まで話したと告げる。「あなたの芝居はなぜか胸に残る……そしてまた観たくなる」下げてから上げる、女王の演出だ。(つづく)2019/04/20
緋莢
15
エリザベス女王から宮廷へと招かれたシェイク。「あなたの芝居はなぜか胸に残る…そして また観たくなる」という言葉を貰います。さらに、まだ出来てもいない新作の芝居があると宣言。そこに登場するのはジャンヌ・ダルク。フランスでは「聖なる乙女」でもイギリスでは「魔女」。ケインの物語を組み立てる力によって、完成に近づいていきます。ワースが劇場の飲み食いのアイデアを出す事で、そちらも好調。上手くいってるように見えますが、最後のアレは 女王にバレたって事か!?どうなるのやら…2019/05/10
笠
5
4 新刊読了。シェイクスピアが不倶戴天の敵である女王に謁見。エリザベスをどのように描くのか、いろんな変化球もありうると思ったが、ストレートに敵対的な女傑として登場。やはり、ラスボス的存在として君臨しそう。劇場戦争はワースが経営に乗り出して、シェイクスピアを役者として登場させたり、ラインナップに喜劇を加えたりと改革を断行。これによって逆転勝利の道筋がついたかに思われたが、くノ一みたいな女王の侍女が暗躍して一転大ピンチに。次巻はなかなか派手な展開になりそう。2019/04/12