講談社現代新書<br> 進化する形―進化発生学入門

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講談社現代新書
進化する形―進化発生学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065151129
  • NDC分類 481.1
  • Cコード C0245

出版社内容情報

なぜ生物は、多様な形をしているのか? その一方で、ペガサスやキングギドラのような、通常の形から逸脱した「怪物」は、なぜ現実には存在しないのか? その謎を解く鍵はゲノムにある。現代科学の最もホットな分野の1つである進化発生学の世界を、最先端の研究者がわかりやすく解説する。生物進化のメカニズムがわかる!!

内容説明

なぜ世界にはこれほどさまざまな生物がいるのだろう。進化と発生の実相には、複雑系と同じ問題が潜んでいる。いま成立しているパターンが原動力となり、次のパターンを呼び込む。現在の状態がきっかけとなり、次の段階を導き出す。一見、初期状態からでは結果がまったく予想できないように見え、それでいて、このダイナミズムとその結果をコードしたゲノムがある。この一見矛盾した複雑な現象の背後にある法則とは何か。動物の「形」進化の謎を解明する。

目次

第1章 原型論的形態学の限界
第2章 形態学的相同性
第3章 分類体系をなぞる胚
第4章 進化を繰り返す胚
第5章 反復を越えて
第6章 進化するボディプラン:アロモルフォーゼ
終章 試論と展望

著者等紹介

倉谷滋[クラタニシゲル]
1958年大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程修了、理学博士。1985年から88年まで琉球大学医学部解剖学教室の助手を務める。米国ジョージア医科大学、ベイラー医科大学への留学の後、熊本大学医学部助教授、岡山大学理学部教授を経て、現在、国立研究開発法人理化学研究所主任研究員。専門は脊椎動物の進化形態学、ならびに進化発生学で、頭部の形態進化、筋骨格系の進化を主なテーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

那由田 忠

21
難解な本。比較形態学や進化思想史の、それなりの知識がないとわからない話ばかり。私の理解は以下。ゲノムの偶然の小さな変化が積もっても大分類を変える進化は生まれない。左右相称動物が神経系などで相同の構成を持つのは、ゲノムの内容発現において、神経系や内蔵などの身体の各要素がモジュールとして発現するからだ。ゲノム重合が何度か起こる中で、発生過程で分化が早まることが起こるとボディプランを変える可能性が生まれ、モジュールとして身体要素が互いに安定化すれば新しいボディプランができあがる、という進化過程を提案する。2022/11/19

bapaksejahtera

8
ゲノム遺伝学以前の生物学習者には、受精卵からの胚の変容は、進化を再現する如く不思議に思う迄であった。本書ではこれが意味する/しない所を説く事から開始、ゲノムとその機作につき最新の知見を述べつつ、脊椎動物を始めとする30の動物門の分化が、カンブリア紀に爆発的に発生した理由とその態様を推測する構成。遺伝子が個別ではなく輻輳的なモジュールとして機能した結果、動物門毎に体内器官と機能をボディプランというべき固有の物を構成する。このレベルの進化は個別の小さな変異の積み重ねで起こったのではない由。難解だが啓発的だった2021/02/27

武井 康則

7
門外漢で恥を承知でまとめると、なぜ生物が多様な進化をしたか。環境の急激な変化等もあったが、ゲノムに対応するものが前もってあり、その発現でないかということか。確かに我々人類も飢餓やペストで全滅の可能性もあったが、耐性の強いDNAを持つ者が生き延びたわけで、それが生物全般に適応してもおかしくない。ボディプランとか、新しく刺激的な考えがあったが、何分全くの畑違いで大きな読み間違いをしているのだろう。ごめんなさい。2019/05/27

S

4
動物のボディプラン進化。前半では18-19世紀の学者の出した概念や歴史的位置づけをまとめ、後半は反復説にかわる「アルシャラクシス理論」を説明、進化発生学・解剖学的な観察からその妥当性を議論し、最後はそれを可能とする遺伝子的(モジュール化された転写ネットワーク、カナライゼーション、etc)のメカニズムの試論。それぞれ、知識の裏付けにもとづいてよく考えられていて、とても面白かった。2019/08/03

たか

4
けっこう難しい…2019/07/16

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