講談社現代新書<br> 科学と非科学―その正体を探る

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講談社現代新書
科学と非科学―その正体を探る

  • 中屋敷 均【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065150948
  • NDC分類 404
  • Cコード C0295

出版社内容情報

■「科学的な正しさ」を疑い、「科学の存在意義」を問う■

何が「真実」で「異端」なのか。
分子生物学者が現代社会の「薄闇」に光をあてる。
はたして科学の可能性と限界とは?
私たちが生きる意味をも捉えなおした、極上のサイエンスエッセイ!

――

現代において、「非科学的」というレッテルは、中世の「魔女」のような
「異端」の宣告を感じさせる強い力を持っている。
社会に存在してはならないもの、前近代的なもの、というような響きである。
それは科学の万能性、絶対性が現代社会では無邪気に信じられているということの証でもある。

しかし、はたして科学という体系は、本当にその絶大な信頼に足るほど
強靭な土台の上に建っているものなのだろうか?
「科学的」なものと「非科学的」なものは、そんなに簡単に区別できて、
一方を容赦なく「断罪」できるものなのか?
「科学的な正しさ」があれば、現実の問題は何でも解決できるのだろうか?
科学と非科学の間に大きく広がる、そのはざまに一体、何があるのか?

本書は、複雑で、曖昧で、怪しげで、でもちょっと面白い、その辺土への誘い、である。

――

【本書のおもな内容】
第1話 デルフォイの神託/「神託」の謎に迫る科学のメス ほか
第2話 分からないこと/科学が持つ二つの顔 ほか
第3話 消える魔球/「正しい」こととは? ほか
第4話 無限と有限/農薬はなぜ「大体、安全」か? ほか
第5話 科学と似非科学/次々と現れる「新しい」生き物 ほか
第6話 科学は生きている/忍び寄る権威主義 ほか
第7話 科学と非科学のはざまで/カオスの縁 ほか
第8話 ドイツの滑空王/神々の領域 ほか
第9話 リスクととともに/新型インフルエンザ狂騒 ほか
第10話 アフリカ象と大学人/衰退する日本の科学と淘汰圧 ほか
第11話 「無駄」と科学/放射線に耐える奇妙な果実 ほか
第12話 閉じられたこと/グローバリゼーションのもたらすもの ほか
第13話 この世に「形」を生み出すこと/我が家の愚犬 ほか
第14話 確率の話/将棋と麻雀の日々 ほか

内容説明

現代社会の「薄闇」に光をあてた極上のサイエンスエッセイ。低線量被曝や残留農薬について、なぜ専門家は「大体、安全」としか言えない?インフルエンザのリスクに私たちはどこまで備えるべき?いま日本の科学研究の現場では、いったい何が起きているのか?何が「真実」で「異端」なのか。科学の可能性と限界を見つめ私たちが生きる意味を捉えなおす。

目次

バーバラの見た夢
第1部 神託を担う科学(デルフォイの神託;分からないこと;消える魔球;無限と有限;科学と似非科学 ほか)
第2部 不確かな科学とともに(ドイツの滑空王;リスクとともに;アフリカ象と大学人;「無駄」と科学;閉じられたこと ほか)

著者等紹介

中屋敷均[ナカヤシキヒトシ]
1964年、福岡県生まれ。1987年京都大学農学部農林生物学科卒業。博士(農学)。現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。専門分野は、植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスポゾン)の研究。著書に『ウイルスは生きている』(講談社現代新書/2016年講談社科学出版賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

153
「科学は信じたり得るのか?」という命題に取り組んだ内容ですから、結論を出しずらいのは当然です。「真実」と「異端」の狭間で、想像以上にグレーゾーンの幅が広いことを自覚できました。著者はエッセーという立場で話を展開しているので、気楽と言えばそれまでですが、ノーベル賞を受賞した結論さえ、時の変遷と共に覆る事実を考えると、信じ過ぎる事も危険、またエビデンスが薄弱だからといって足蹴にするのも躊躇してしまいます。何を根拠に生きていくのか。自分自身を見つめ直すキッカケとなりました。2023/04/13

trazom

39
「科学と非科学」というタイトルに期待すると裏切られるが、軽妙な語り口の科学者のエッセイとして読むと、著者の人柄が感じられて、それなりに楽しい。法則に厳密に支配されている筈の「科学」に対して、それらに疑問をはさむ「茶々を入れるおっさん」の大切さはその通りだし、オットー・リリエンタールの逸話から「人は航空理論がわかったから飛んだのではない。飛びたいから飛んだんだ。科学が意思を追いかけた」というのも納得。ただ、生物系の科学と物理・数学系の科学の違い、科学と工学の違いなど、もう少し踏み込んでほしかった部分もある。2019/05/13

樋口佳之

30
タイトルから予想されるハードな内容では無く、科学と科学研究教育に関わる読みやすいエッセイでした。競争的資金獲得の淘汰圧と象牙を持たないゾウの増加現象の相似形話とか印象的でした。試験に出題されたのはどの部分なのかな。2019/03/24

姉勤

28
ワイドショーや報道番組、それらのカウンターなるネット番組の、夫々の「断定的」解説や批判。こと専門家、もしくはジャーナリストなるコメント群。あらかじめ決められた正解から外れること、もしくは逆らうことを不善、すすめて「惡」とみなすことに安心と快感を付随させる、「正解」の溢れた社会。本書はそれらに感じる違和感を言語化して、自分の中にフィードバックされたような感覚を覚える。今や科学が、かつての宗教的絶対性を担い、万事の決定の裏付けとされている。人間の社会とは、正解の恣意的な乱用が行われていると思わざるを得ない。2021/02/28

西

26
面白かった。感染症対策や原発のリスクに関することは、本当に考えさせられる。科学的に判断して、とか、私も含めて素人ほど科学が100%と考えがちだけど、科学自体が塗り替えられていくこともあるものであり、また0か100かではないことがあることも忘れないようにしないと。デルフォイの神託の話も興味深かった。昔も今も変わらない。紙数をもう少し使って、もう一歩詳しく書いてほしいところもあったので、またこの作者に書いてほしい2020/06/28

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