出版社内容情報
本格ミステリ作家クラブが選んだ2016年のベスト本格ミステリ短編最高峰! 天野暁月 青崎有吾 西澤保彦 似鳥鶏 葉真中顕
内容説明
新本格30周年を迎えて、群雄割拠、活況を呈するシーンから、目利きが選んだ、時代を担う超豪華実力派5人の饗宴、珠玉のアンソロジー。本格という究極のエンタメの神髄は短編にこそ宿る。見事に騙される愉悦、鮮やかな謎解きの快感、最後に訪れるカタルシスに身をゆだねる。最高にコスパのいい読書体験をあなたへ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たち
37
青崎さんの『早朝始発の殺風景』は先日読んだばかりでした。ネットで図書館の予約を入れると確認せずに借りてしまうので、こういうことがよく起こります。ですが、読んだことのない作家さんに出会えるのも又、こういう本ですね。葉真中顕さんって面白いですね。騙されたけど、楽しかった。他のものも読んでみたいです。2020/02/18
みつ
18
2016年に発表された5編を収める。最初の作品は、最近雑誌『ミステリーズ!』で読んだもの。いわゆる本格もので取り扱われる典型的なトリックを限られたページに詰め込んでおり、今回も歯が立たない。青崎有吾作品は、この作が収められている短編集をいずれ読もうとしていたので、少しもったいない気分。表題の『早朝始発の殺風景』にある「殺風景」が少女の苗字というのは、凝った姓名が多いパズラーの中でも異色。同じ電車に乗り合わせた高校生二人がお互いの行動の理由を推理するが、最後は一挙にホラーに。最後の作は叙述トリックが冴える。2023/01/02
いっくん
18
2016年のベスト。『何かが足りない方程式』ちょっと苦しいような。無理くり方程式にした感じ(笑)『早朝始発の殺風景』てっきり◯◯好きの女の子だと思っていたら…!『もう誰も使わない』こんなのされた日にゃ〜、そら腹立つの分かります。『極彩色を超えて』絵画の知識があったら、もっと面白かったのかなぁ?トリックは成る程でした。『交換日記』このベストで一番読みたかったのが葉真中さんの作品。期待通りで面白かった!もっと目を凝らして読んでいたら‥(笑)悍ましい事件でしたが、最後は爽やかな締めくくりで良かった(^_^*)2019/07/13
年中古本派・文花
10
アンソロジー。青崎有吾の「早朝始発の殺風景」(短編)が一番面白かった。『早朝始発の殺風景』(同短編収録の連作短編集)も買うつもり。全体的にレベルは高い。TOP5と名乗るだけはある。葉真中顕(はまなか あき)が、次点。おもいっきり騙されたが、ちょっと苦しいかな。下手な言い訳聞いているみたいw 2024/03/28
年中古本派・文花
10
単行本未収録の西澤保彦の作品が読みたくて読む。良かった。2016年の作品だが、2015年に西澤のプライベートで起きた出来事を、想起させる内容になっており、なおさら感慨深かった。あんまり書くとネタバレになるので、ここまでにしておく。2023/07/21