出版社内容情報
音楽史における時代区分は独特である。17世紀以降のバロック、クラシック(古典派)、ロマン派、後期ロマン派さらに国民楽派、二十世紀音楽へと流れていくそれぞれの特徴はどこにあるのか。それらの音楽の目指したものは何なのか。美術史を専門とする一方、生涯をかけて「聴く」ことに精力を傾けた巧者の、西洋音楽に対する熟成の極みに達した愛と深い造詣が綴られる。解説・下村耕史。
内容説明
音楽史における時代区分は独特である。十七世紀以降のバロック、クラシック(古典派)、ロマン派、後期ロマン派、さらに国民楽派、二十世紀音楽へと続くそれぞれの特徴はどこにあるのか。それらの音楽の目指したものは何なのか。通常の区分の再吟味から本質の探求へ、生涯をかけて「聴く」ことに精魂を傾けた著者が西洋音楽への愛と深い造詣を綴る。
目次
第1章 バロックからクラシックへ
第2章 クラシックからロマン派へ
第3章 クラシックとロマンティック
第4章 クラシックからバロックへ
第5章 諸国の音楽
第6章 クラシックの終焉
第7章 二十世紀の音楽
著者等紹介
前川誠郎[マエカワセイロウ]
1920年京都市生まれ。東京帝国大学文学部美学美術史学科卒業。京都帝国大学、九州大学助教授、東京大学教授、国立西洋美術館長を歴任。東京大学名誉教授。デューラーおよび北方ルネサンス研究を専門とする。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
6
1920年生まれの美術史家による西洋音楽史(クラシック)について、美術史家視点で時代分け(クラシックとかロマンとか)してその時代の代表的な音楽家について著者なりの解説、印象を物語っています。多くのレコードを聞いているので玄人感はありますが、プロではないので我々素人の愛好家に近くてよかったとは思います。2023/02/02
ひでお
5
美術史の専門家による音楽史の本です。音楽の専門家ではないので、音楽の好みまで、はっきり書かれていて、愛好家目線に近いものがあって、読みやすいです。美術史と音楽史の時代区分の違いについては、今まで深く考えたこともなかったので、新鮮に感じました。2020/01/27