星海社FICTIONS
不死人(アンデッド)の検屍人ロザリア・バーネットの検屍録―骸骨城連続殺人事件

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065148457
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

吸血鬼の居城で変死を遂げ、屍人と化す花嫁たち。
無垢な死体を解剖し、穢れた生者の罪を検屍人が曝く――。

不死人=アンデッドを検屍鑑定し謎を解く、暗黒怪奇ファンタジー。

コープス、グール、ヴァンパイア――死後もこの世を徘徊する不死人=アンデッドが存在する世界。
〈アンデッド検屍人〉を自称する少女・ロザリアと〈アンデッドハンター〉のクライヴは、屍人=コープスの発生が相次ぐ吸血鬼の血族の居城〈骸骨城〉へと赴く。
地下室で二百年の歳月を吠え続ける吸血鬼、悪しき思惑を抱く者を祟り殺す温室の幽霊、悪魔的な絡繰り処刑器具……。
呪われた怪談渦巻く〈骸骨城〉には、城主の妻となるべく四人の花嫁候補が集っていた。
花嫁選定の儀式が凶兆を告げ、変死を遂げる花嫁候補たちは続々と屍人として復活する――。

「私が信じるのは死者だけだ。
 やつらは饒舌に真実のみを語ってくれる」

連鎖する死屍累々を検屍解剖し、ロザリアはこの幻妖な連続殺人を医学論理から究明する。
惨劇の背後には、鮮血と狂気に塗れた真実が隠されていた――!

内容説明

屍人、屍食鬼、吸血鬼―死後もこの世を徘徊する不死人が存在する世界。“アンデッド検屍人”を自称する少女・ロザリアと“不死狩り人”のクライヴは、屍人の発生が相次ぐ吸血鬼の血族の居城“骸骨城”へと赴く。地下室で二百年の歳月を吠え続ける吸血鬼、悪しき思惑を抱く者を祟り殺す温室の幽霊、悪魔的な絡繰り処刑器具…。呪われた怪談渦巻く“骸骨城”には、城主の妻となるべく四人の花嫁候補が集っていた。花嫁選定の儀式が凶兆を告げ、変死を遂げる花嫁候補たちは続々と屍人として復活する―。「私が信じるのは死者だけだ。やつらは饒舌に真実のみを語ってくれる」連際する死屍累々を検屍解剖し、ロザリアはこの幻妖な連続殺人を医学論理から究明する。惨劇の背後には、鮮血と狂気に塗れた真実が隠されていた―!

著者等紹介

手代木正太郎[テシロギショウタロウ]
『柳生浪旬剣』(講談社BOX)で講談社BOX新人賞Talentsを受賞、『王子降臨』(ガガガ文庫)で小学館ライトノベル大賞・優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

55
幽霊が存在し、死者が屍人(コープス)となって生者を襲う世界。依頼でハンターと検屍人が訪れた城にいたのは吸血鬼の血を引くとされる一族、そして次期当主の花嫁候補と介添8人。だが、花嫁候補達が次々と生者達を襲う屍人となっていく・・・。多分概要を聞いて「あれ」を連想するひとは結構いるのでは・・・?おどろおどろしい雰囲気なのに、不思議と読みやすく登場人物の感情や描き方も綺麗なゴシックミステリ。最後の真相を暴き出したその先が恐ろしく、そしてらしい結末。思ったより清々しいと思えてしまうのも、この雰囲気とキャラゆえか。2023/11/06

geshi

23
屍人や吸血鬼が存在するファンタジー要素と医学とミステリとをうまくまとめた作品。アンデッドを検屍するって設定がまず目新しいし、クライヴとロザリアのキャラクター造形が魅力的で、すっと入っていける。ゴシックホラーないかにも雰囲気を漂わせ連続殺人に館の仕掛けとミステリマニアにも美味しい所盛り沢山。真相は予想していたものではあるが、提示された謎は全て繋ぎ合わせ納得感ある推理を提示している。特に屍人騒ぎの元凶は見事と言っていい伏線回収。情報の後出しジャンケンさえ無ければ、もっと評価高かったのに。2019/05/27

サケ太

16
発想が最高。死ねば(条件次第だが)ゾンビとして甦る世界。アンデットハンターのクライヴが出逢ったのは、アンデッドの検屍を行うロザリア。ホラー&ミステリーといった感じで、容赦なくどんどん死ぬ。男と少女の背景。二人の生きがい。仕事も価値観も、在り方も正反対の二人だが、己の仕事に誇りを持っているのは間違いない。2019/03/21

ツバサ

12
これは凄い力作だ。アンデットという要素を加えて思っていたより本格ミステリで、読み応え抜群です。主役二人のコンビが好きなだけにもうちょっと出番欲しかった。ただ、面白かった。続くなら絶対に読みたい作品です。2019/04/12

マヌヌ2号

7
あの『魔法医師の診療記録』の作者がこんないかにも「ミステリ」の新作出したとか読むしかないやんけ!ということで読んだ。程々に作風を知っているので、文体とかやたら官能的な一部描写とか主人公組のバディ感で既に実家のような安心感を得られたし、ミステリ面でも細部の繋げ方が綺麗で満足でした。メインのネタについては過去に読んだミステリに類似の作があったので真相が読めたけど、本作の真価はその真相と現実の資料の繋げ方。明らかに創作としか思えないアレとアレ、ググったら出てきたんですよ……。手代木作品のこういうところほんと好き2019/02/17

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