出版社内容情報
事切れた被害者の最期のメッセージは、タオルに血液で書かれた「SOS」だった。捜査線上に浮かんだ、幼さの残る無口な少年とは。事切れた被害者の最期のメッセージは、タオルに血液で書かれた「SOS」だった。捜査線上に浮かんだ、幼さの残る無口な少年とは。
麻見 和史[アサミ カズシ]
著・文・その他
内容説明
交番近くに置かれた不審なタオルには、血染めの文字が。ほどなく民家から血みどろの遺体が見つかり、タオルの血が絶命した男のものと判明。タオルを運んだ人物と疑われたのは、まだ九歳の子供だった。捜査を進める塔子らに謎の影が忍び寄る時、事件は急展開を見せるが。ドラマ化された人気警察シリーズの快作!
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年、千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。ドラマ化され人気を博した「警視庁殺人分析班」シリーズなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
182
事件は凄惨だけど、刑事は紳士ばかりであるのが本シリーズだが、あの嫌味な公安が再登場。警察モノより本格推理に近いポジションを取るため、手柄に野心をギラつかせるライバル刑事など、余計な要素は極力省いたのだろう。二つ以上の事件が絡まって、仕掛けがどんどん複雑化しており、これからどうなってしまうのか心配していたシリーズだったが、今回は『石の繭』の頃に回帰したのか事件がシンプルになった。よかった。そして面白かった。2021/03/01
ケイ
97
子供の語りから入るのだが、他の出来事と比しての時系列がわからず感じる焦り。子供に会えてからもこの子を解きほぐすのにかかる時間と手間。ようやく…と思った頃に、いつもながらの女性警察官のポカ。殺人分析班シリーズでは、塔子以外の女性が今一つなのが毎回ひっかかるところだな。チームの面々の素顔が徐々に見えてきて、ますます次の巻に手をのばすのがやめられなくなっているのに、シリーズの残りが少なくさみしい。科捜研と鷹野と塔子の関係は、毎回ツボとなってきた。2024/05/18
あっちゃん
70
今回は9歳の子供が事件の鍵を握る!そういえば今まで子供あんまり出てなかったからなぁ…そしてまたもや公安がチラチラ(笑)公安キャラってどうしてこう嫌な奴なんでしょう?( ̄ー ̄)2024/02/15
ナミのママ
66
【刑事・探偵週間@月イチ】警視庁殺人分析官シリーズ第8弾。文庫で揃えている如月塔子シリーズです。今回も個性豊かなメンバーと、猟奇的殺人、謎解きと大満足の一気読みでした。事件の鍵を握る9歳の少年と、塔子さんのやりとりから目が離せず。次作も早く読みたーい、でも文庫化まで我慢します!2019/02/21
Kーazuki
60
如月塔子シリーズ8弾目ともなるとパターンが見えてくる。それでも面白いから読んでしまう。今回も猟奇的な手口で殺人が行われるが、今回は小学生の男の子が鍵となる。犯人に捕まっていた男の子は心を開かず、警察もヤキモキしながら話が進むが、流石は塔子。少しずつ子どもと共感をしながら事件解決まで進む。後半で、犯人に捕まってしまうが、、、今回も公安が絡んでいて、今後の展開が気になるところだ。(過去の事件とも繋がっているのかな) 2025/05/03