出版社内容情報
夢の特効薬は幻か、禁断の薬か? 大学病院を追い出され貧乏病院で老医師の代替医を勤める医者探偵・宇賀神晃が白い巨塔の謎に挑む!
内容説明
曙医科大学が開発した認知症治療薬DB‐1は、同大付属病院が実施した臨床研究で画期的な成果を上げた。重症患者三人が、ほぼ完全に脳機能を取り戻したのだ。国際的製薬企業のサニーも権利獲得に乗り出す。ところが、一人の医師の自殺が驚くべき策略を浮き上がらせた。「医者探偵」宇賀神晃が伏魔殿の謎に挑む。
著者等紹介
仙川環[センカワタマキ]
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
157
ワンアイデアで突っ走る仙川さん。今回のアイデアも面白かったし、現実にこれからの医療は、同様の究極の問題に関わってくると思われる。人が人を愛するという形は様々で人には自由がある。自由は倫理とどこまで両立できるのか。犯人の動機や背景はabsintheでさえ気づいたというのに、主人公は読者ばかりか単なる脇役に真相の先を越されてしまう。表題は医療探偵なのに少し情けない。仙川さんいつもアイデアは良いと思うけど、小説としてはどうかな。2021/06/08
ダイ@2019.11.2~一時休止
79
タイトルの幸福の劇薬という感じで楽しめましたが、サブタイトルの医者探偵っていうのにはイマイチ・・・。2019/04/20
ワレモコウ
59
医者探偵・宇賀神晃シリーズ第一弾。正義感から先輩医師の不正を告発し、大学病院も家庭も失った宇賀神は、新宿の診療所で雇われ院長をしている。 そんな時、親友明石医師の自殺をキッカケに、劇的に成果をもたらす認知症治療薬DB-1への疑惑が持ち上がり、宇賀神も、自分を失脚させる発端となった新聞記者の美雪や、病院給食業者会長の春菜と共に調べ始める。探偵は、宇賀神よりも春菜会長という感じだが。人として、医師としての倫理を問うた、非常に難しいが興味深い内容だった。まぁ、記者美雪の不快さは最強(笑)2022/04/11
ミーママ
36
図書館の本📕 医療サスペンスは面白い! でも、この薬を使うか迷うかな。 2025-372025/06/04
きさらぎ
36
う~ん。”医者探偵”ねぇ…。ちょっと無理な設定じゃないの?現実離れしてるし医療ミステリ感が薄かった。 でももしこういう薬ができて、つかの間の幸せな時間を過ごせるとしたら、自分だったらとても悩むと思う。どちらが幸せなのか、人によって、立場によってさまざまだから。そういう意味では考えさせられる。2020/01/14
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- 和書
- 最後の英語やり直し!