講談社・文学の扉<br> 夕焼け色のわすれもの

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講談社・文学の扉
夕焼け色のわすれもの

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  • サイズ B6判/ページ数 162p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065145050
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

第20回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作。小六の翔太と純ははクラスメートの忘れ物を届けに団地へ行き、不思議な光景を目にする。 「第20回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品です。(選考委員:斉藤洋、富安陽子、鷲田清一の各氏)
小六の翔太と純はクラスメートの住む団地へ忘れ物を届けに行き、そこでまるでモノクロの古い写真を見ているような不思議な光景を目にする。次の日、古書店を営む祖父にそのことを打ち明けると、もう団地にはいかないほうがいい、とだけ言われて……。
子どもたちはこの物語を読んで、こころのどこかにしまい込む。いつかふたたび手にとるために。そう、この作品は未来のおとなのために書かれた。─鷲田清一氏
まさに謎が謎を呼ぶ物語りという印象です。頁を開いた瞬間から読者は予測不能の世界に引き込まれ、「何が起きているの?」「次はどうなるの?」と物語にのめりこんでいくことでしょう。─富安陽子氏
謎解きとタイムスリップという物語の大きな流れ、その本流に寄り添って流れる小川があります。何かといえば、それは母子家庭です。この物語は、母子家庭が市民権を得る物語でもあるのです。─斉藤洋氏


 

たかの けんいち[タカノ ケンイチ]
著・文・その他

千海 博美[チカイ ヒロミ]
著・文・その他

内容説明

小6の翔太と純はクラスメートの忘れ物を届けに団地へ行き、不思議な光景を目にする。そのことをじいちゃんに打ち明けると…。もしかして、昭和にタイムスリップ?第20回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。

著者等紹介

たかのけんいち[タカノケンイチ]
東京都生まれ。2005年、福永令三児童文学賞大賞受賞。2018年、『夕焼け色のわすれもの』でちゅうでん児童文学賞大賞受賞

千海博美[チカイヒロミ]
仙台市生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MI

97
読友さん紹介児童書。先生に頼まれて転校生の忘れ物を届けに団地まで翔太と純はやってきた。白い〒マークがついた赤いポスト、子供たちはゴムとびや変わった鬼ごっこをしている。どこかでみた昭和の風景に似ている。もしかして昭和にタイムスリップ!?部屋番号と表札が違う。翔太はおじいちゃんの家で「夕映えのやくそく」という本を見つける。その本はあの団地にそっくり。約束とはなんなのか、団地で見かけた謎の少年の正体とは。その本をてがかりに謎に迫る。昭和の美しい情景と現代が交互に混ざり合う。子ども達が謎解き面白かった。2024/01/18

はる

73
何だか昭和のジュブナイル小説を思わせるストーリー。人物の造形とかもちょっと懐かしい感じ。でも主人公があまり野球の経験が無いとかはいかにも今時かな。謎だらけの展開でなかなか面白かったです。ラストはああ、そうなのか…。という感じでした。でもそうなると、いろいろ腑に落ちない部分もあるけれど…。表紙のイメージみたいなノスタルジックな情緒がもっとあっても良かったかな。2019/05/07

maxa

48
児童書なのでサラッと読めたけれど味わい深い作品だった。夕暮れ時に届け物をしに団地へ行くと、トーテムポールが立っておりポストは筒形でそこは昭和だったという話。トーテムポールはもう昔の産物なんだねぇ。哀愁…。ただそこで出会った甲斐という少年とキャッチボールをするという約束が、祖父からもらった『夕映えのやくそく』という本の内容と重なることに驚く主人公。実在の話?そこから団地や作者のことを調べながら謎解きをしていく小学生たち。友情を大事にした祖父の想いやキャッチボールに秘められた少年の想いにじんわり。素敵な物語。2024/01/19

chiaki

39
まだクラスに馴染めない転校生厚司の住む団地に翔太と純がわすれものを届けるところから始まる。夕暮れ迫る逢魔が時、突然団地は昭和41年の見慣れない風景に移り変わる。古書店を営むおじいちゃんの1冊の蔵書を手に、タイムスリップの謎を解きを始める3人。そうだったのかぁ…ラストは思いもよらなくてびっくり。おじいちゃん、今までどんな想いで…。時を越えて、また違う形で果たされた約束に涙。2020/06/29

棕櫚木庵

22
読メで見かけ,題名に惹かれて図書館で借りた.昭和40年代前半の夕焼けの団地へタイムスリップした少年たち.古本屋を営む祖父の約束を果たすためと思われたけど・・・(その後の捻りはなくてもよかったような?).夕焼けの団地への郷愁が,今「生きていることのなつかしさ」(吉野弘)となり,エピローグを迎える.その流れには共感できた(ただ,あの感情の表出は,もう少し別の形もあったのでは?).以上二つの(?)は,私の好みから見た“瑕瑾”に過ぎないだろう.楽しく共感しながら読めた.→2024/03/16

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