星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ ＦＬＯＷＥＲＳ〈２〉Ｌｅ ｖｏｌｕｍｅ ｓｕｒ ｐｒｉｎｔｅｍｐｓ―フラワーズ 春篇〈下〉

志水 はつみ【著】/スギナミキ【イラスト】/Ｉｎｎｏｃｅｎｔ Ｇｒｅｙ【原作・絵】

星海社（2019/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 315p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065144794
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

“血塗れメアリー”の事件を経て、初めて友を得た白羽蘇芳の悦びは長く続かなかった。
聖母祭の開催が近づき、“アミティエ”である匂坂マユリと花菱立花との関係に不和が訪れる。
己の想いを自覚する彼女たちの繋がりが罅割れるなか、ニカイアの会の会長・八代譲葉が何者かに殴打される事件が発生。
解決に乗り出す蘇芳の背後では、新たな七不思議“真実の女神”が囁かれていた。

聖なる牢獄で、友情と恋情と劣情に揺れる心。
神に叛する想いに染まり、少女たちが至る結末とは――。

閉ざされた聖域を舞台に、友情と恋情の狭間を喘ぐ稀代の少女小説、春篇完結。

内容説明

“血塗れメアリー”の事件を経て、初めて友を得た白羽蘇芳の悦びは長く続かなかった。聖母祭の開催が近づき、“仮初めの友”である匂坂マユリと花菱立花との関係に不和が訪れる。己の想いを自覚する彼女たちの繋がりが罅割れるなか、ニカイアの会の会長・八代譲葉が何者かに殴打される事件が発生。解決に乗り出す蘇芳の背後では、新たな七不思議“真実の女神”が囁かれていた。聖なる牢獄で、友情と恋情と劣情に揺れる心。神に叛する想いに染まり、少女たちが至る結末とは―。繊麗な描写と衝撃の展開で百合ファンを震撼させたノベルゲームを、原作シナリオライター、志水はつみがノベライズ！静謐な花園で、仄かな恋を芽吹かせる少女たちの青春群像。閉ざされた聖域を舞台に、友情と恋情の狭間を喘ぐ稀代の少女小説、春篇完結。

著者等紹介

志水はつみ［シミズハツミ］
シナリオライター

スギナミキ［スギナミキ］
イラストレーター。ゲーム作品における企画、監督、キャラクターデザイン、原画を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[雪紫]

ゲーム未プレイ。表紙が超ネタバレ過ぎる！！描かれる3人制のアミティエの負の側面。生々しくて、闇堕ちまで入れてくる三角関係にページを進めるのが怖くなっていた。事件をいくつか経て来た生徒達との信頼関係や助けになろうとする先生が救いになってたけど・・・え、なんだこの引き。これで他の話って、生殺しじゃないですか・・・ゲームやれということ？

2021/07/20

[半熟タマゴ]

本編の重要なエピソードを中心にぎゅっと凝縮した満足度の高いノベライズでした。夏篇以降のノベライズもすごく読みたいのだけれど、全然出る気配がないのが残念すぎます…。

2023/01/22

[いりあ]

志水はつみ(小説)、Innocent Grey(原作)、スギナミキ(イラスト)による「FLOWERS -Le volume sur printemps-(春篇)」の小説版の下巻。聖アングレカム学院に入学した白羽蘇芳がアミティエや友との絆を守るため学院で起こる事件に立ち向かう百合系ミステリ作品です。上巻は学園ミステリーですが、下巻は蘇芳のアミティエである立花とマユリとの三角関係に焦点が当たっており、かなり濃厚な百合成分を摂取できます。ラストも秀逸。夏、秋、冬と続くはずが、春で小説が止まってしまったのが残念。

2024/05/29

[leo18]

ゲームとはちょっと変えてきてるのかな。プラスアルファの何かが欲しかったが、絵がない分見せ方がゲームに劣るかなあ。あっさりさっぱりしてる。夏以降は未プレイだから続編を読みたい気持ちもあるが。

2019/05/17

[雪乃]

聖母祭に向けて動きだす季節と、蘇芳・マユリ・立花の三角関係。想定以上に少女達の傷と陰りのある想いが濃厚に描かれていて衝撃的だったものの、それでもお互いの傷を受け入れ、深く求め合う蘇芳とマユリの関係はとても尊かった。割りを食う役割を背負ってしまった立花に対しても、最終的には彼女なりの幸せを見つけて欲しいなと思えた。佐々木姉妹や八重垣さん、会長・副会長コンビといった、彼女達を取り巻く友人達の暖かさもとても良いものであっただけに、ラストの展開は正に衝撃的だった。兎にも角にも続きを期待。

2019/05/16