出版社内容情報
平和の灯で世界を照らせ!
東京オリンピックの聖火最終ランナーに、無名の大学生が選ばれた理由とは?
<監修者のことば>
この巻では、敗戦後の占領下、復興をとげた日本が、
高度経済成長のなかで「経済大国」となっていく過程を描いています。
占領下の日本では、非軍事化と民主化の諸改革が進められ、
基本的人権の尊重・国民主権・平和主義を原則とした日本国憲法が制定されるに至ります。
しかしながら、冷戦への移行に伴い、占領政策は、経済復興優先へと大きく転換され、
そのなかでサンフランシスコ平和条約と日米安全保障条約が結ばれ、
日本は独立を回復していきます。
独立後の日本社会は、高度経済成長によって変貌をとげ、
「経済大国」への道を歩んでいきます。
1964年の東京オリンピックはそれを象徴するものといえるでしょう。
経済発展によって日本は豊かになりましたが、
その反面、公害が深刻化し大きな社会問題となったことも事実です。
占領の時代とは何であったのか。なぜ日本は復興できたのか。
講和と安保がもつ意味とは何か。高度経済成長の功罪とは何か。
本巻を通して、激動の戦後を振り返りつつ、
現代とのつながりについても考えてみてほしいと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
1
戦後復興明るいことは知っていたが、戦争孤児など苦労した人が多くいたことはあまり知らなかった。2023/07/08
まいくん
1
戦争が終わりマッカーサーが厚木飛行場に降りてくる所から1964年の東京オリンピックまで。このあたりは政治の話が多く難しいが、丁寧に描写されている。特に講談社の方は全ページの下にマメ知識という説明文が記載されていて、小さい子供は読まなくてもいいが大人には良い補足になっている。2021/02/05
tban
0
近現代史 浮浪児、シベリア抑留、公害などが 描かれているのがよかったと思う。 明るい戦後復興だけではなく、 きちんと闇を描くのも大切。2022/01/21