出版社内容情報
滅亡、新政、動乱!
後醍醐天皇にしたがい挙兵した足利尊氏は、やがて帝と対立。時代は混乱の度を増してゆく。
<監修者のことば>
2019年は新天皇の即位が話題になりましたが、
天皇がふたりいたときを知っていますか。
南朝と北朝というふたつの朝廷がならび立ち、ふたりの天皇がたがいに
「自分こそが本当の天皇だ」と争った時代を南北朝時代といいます。
そのきっかけは、鎌倉時代の後半に、
天皇家が持明院統と大覚寺統というふたつの皇統に分かれたことです。
大覚寺統の後醍醐天皇は、自分の子どもを次の天皇にしようと考え、
それに反対する鎌倉幕府を、武士たちの力を借りて滅ぼします。
後醍醐天皇は公家中心の建武の新政をはじめますが、
武士たちの反発によって失敗、有力武士の足利尊氏が室町幕府をひらきます。
ところが後醍醐天皇は吉野に逃げて南朝をひらき、北朝・室町幕府と争います。
この南朝と北朝をひとつにまとめたのが、室町幕府3代将軍の足利義満です。
義満は中国との貿易で莫大な富をきずき、京都の北山にきらびやかな山荘を建てました。
この北山山荘の一部が、現在の金閣寺です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
14
歴史については、ある意味無知なので、新たなな発見も、多くて、歴史の知るを知る事が出来ました。2020/09/07
紫
5
2020年7月刊行、現在最新版の歴史学習マンガ。文部科学省の新学習指導要領「生きる力」に基づき、編集しています……と冒頭にある通り、学校教科書レベルの歴史教育に沿った内容であります。巻頭は二十数ぺージにわたって、「衣」「食」「住」といったトピックごとに写真+解説で副読本風の記事。本編のマンガは二百ぺージ弱のボリュームで、細かい経緯はすっ飛ばして、重要な事件を中心にして十四世紀日本の歴史の流れをシンプルに分かりやすく整理してみせたという構成ですね。各ページごとに枠外に「マメ知識」の掲載あり。星四つ。2020/12/15
まゆこ
4
★★★☆☆2024/04/10
はる
1
楠木正成は悪党でなく御家人が有力なんですね。尊氏、直義、師直の争いが混乱します2023/04/04
ビシャカナ
1
ややっこしい鎌倉末期から南北朝時代を、新鋭の歴史研究家呉座勇一監修の元で解説。元寇から始まる御家人の不満、霜月騒動、得宗家の専横など基礎の基礎から解説。正中の変は冤罪など新説も盛り込む、そして観応の擾乱、正平一統というややこしい事変も人物に注目して解説。足利義満を脆弱な幕府を確立させた智謀家であり、日明貿易もその手段とするなど、複雑怪奇な時代を基礎や人物から見事に解説。下手に逸話を盛り込まないのもうまい。流石に欄外解説が多すぎるが仕方なしか。2021/02/20