出版社内容情報
山本 一力[ヤマモト イチリキ]
著・文・その他
内容説明
ホイットフィールド船長夫妻の教育を受けて勉学に励んだ万次郎は、見事バートレット・アカデミーに合格した。船長の長期出航を機に、万次郎は樽造り職人の店に住み込みで働きながら通学することに。想像を超えるつらさをしのげたのは、バディーとの友情のおかげだった。著者が渾身の筆をふるう歴史大河小説。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県生まれ。都立世田谷工業高校卒。14歳の時に上京し、高校卒業後、旅行代理店、広告制作会社勤務、航空会社関連の商社勤務などを経験。’97年に「蒼龍」により第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年、『あかね空』(文春文庫)で、第126回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niisun
17
いよいよ立志編!アカデミーに入学する一方で、樽職人の工房に住み込みで働き、独り立ち。学校では、海で培った経験とたゆまぬ努力で学友達に認められ、偏屈な職人の元では苦楽を共にする境遇の似た同世代の仲間と出会う。王道のストーリーで、テンポも良く物語はどんどん進んでいきます。間に挟まれるジョン・マンの故郷である土佐で帰りを待つ人達のエピソードも、良い間隔で挟まれます。小説ですが、どこか漫画を読んでいるようなスピード感がありますね。そして漫画と同様に、いいところで、期待を持たせつつ終了。。。次編が待ち遠しい!!2019/11/11
ジロリン
13
航海士育成学校に入学。ますます人間として磨きをかけていく万次郎。漂流していなければ、まったく違う人生を歩んでいたのかな?とも想像するが、それは詮無い事。彼の<出世物語>の爽快さをひたすら楽しむ物語だろう…今のところは。いつか壮絶なドンデン返しが待っているんじゃないか?という不安が、なぜか常につきまとう所が、このシリーズを追っかけさせる要因のひとつになっている。2019/10/20
スプリント
10
登場人物が良い人だらけで順風満帆な生活と、アメリカ編はちょっと緊張感にかける展開が続きますね。2019/08/14
てぃと
9
人間として益々磨きを掛けていくジョン・マン。彼のポジティブな思考が素晴らしく感じます。普通であれば土佐の貧しい漁師で終わったかもしれない人生が、異国の地で全く違うものになっていくとは...人生ってわからないものだな~。いずれにしても、彼のこれからの人生もどのように展開して行くか興味が尽きません。2019/08/23
newman
7
ちょっとジョン・マン本人のことから離れすぎていないかと思うところもありました。でも、それがジョン・マンの活躍と上手に関わっていて読んでいて楽しかったです。明るく、きちんと挨拶し、実績を残せばどんなところにいても、たとえ人種は違っても受け入れてくれる人はいる(受け入れてくれる人ばかりとも)と思わせてもらいました。ただ、話が長くなっているのでどこまでが史実なのと思うようにはなりました。2022/10/25
-
- 洋書
- JAMES GRAY
-
- 電子書籍
- プチプチたんたんプチたんたん(3)