鬼子の歌―偏愛音楽的日本近現代史

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鬼子の歌―偏愛音楽的日本近現代史

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  • サイズ B6判/ページ数 546p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065143216
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「クラシック音楽」で読む日本の近現代100年。山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎――。偉大な音楽家の作品を辿って、日本の歩みに迫る。「クラシック音楽」で読む日本の近現代100年。山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎、三善晃――。怒濤の近現代を生きた音楽家の作品を辿りながら、この国の歩みに迫り、暴き、吠える。鬼才の本気に刮目せよ! ある時は西洋列強に文明国と認められるため。ある時は戦時中の国民を奮闘させるため。きわめて政治的で社会的で実用的な面がある「音楽」。政治思想史家にして音楽評論家である著者が、14の名曲から近現代史を解説する。

前口上
第1章 三善晃のオペラ『遠い帆』
第2章 伊福部昭の『ゴジラ』
第3章 山田耕筰のオペラ『黒船』
第4章 尾高尚忠の交響曲第一番
第5章 別宮貞雄のオペラ『有間皇子』
第6章 諸井三郎のピアノ協奏曲第二番
第7章 早坂文雄の『左方の舞と右方の舞』
第8章 深井史郎の交響的映像『ジャワの唄声』
第9章 山田一雄の『おほむたから』
第10章 大木正夫の交響曲第五番『ヒロシマ』
第11章 信時潔の『海ゆかば』
第12章 戸田邦雄のバレエ音楽『ミランダ』
第13章 黛敏郎のオペラ『金閣寺』
第14章 松村禎三のオペラ『沈黙』
あとがき
主要参考文献と録音等の手引き


片山 杜秀[カタヤマ モリヒデ]
著・文・その他

内容説明

「クラシック音楽」で読む日本の近現代100年。山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎、三善晃―。怒涛の近現代を生きた音楽家の作品を辿りながら、この国の歩みに迫り、暴き、吠える。鬼才の本気に刮目せよ!ある時は西洋列強に文明国と認められるため。ある時は戦時中の国民を奮闘させるため。きわめて政治的で社会的で実用的な面がある「音楽」。政治思想史家にして音楽評論家である著者が、14の名曲から近現代史を解き明かす。

目次

三善晃のオペラ『遠い帆』
伊福部昭の『ゴジラ』
山田耕筰のオペラ『黒船』
尾高尚忠の交響曲第一番
別宮貞雄オペラ『有間皇子』
諸井三郎のピアノ協奏曲第二番
早坂文雄の『左方の舞と右方の舞』
深井史郎の交響的映像『ジャワの唄声』
山田一雄の『おほむたから』
大木正夫の交響曲第五番『ヒロシマ』
信時潔の『海ゆかば』
戸田邦雄のバレエ音楽『ミランダ』
黛敏郎のオペラ『金閣寺』
松村禎三のオペラ『沈黙』

著者等紹介

片山杜秀[カタヤマモリヒデ]
1963年仙台市生まれ。東京で育つ。音楽評論家、政治思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。専攻は政治学。『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞をダブル受賞。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘭奢待

45
山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎など日本の往年の作曲家をクラシック界の鬼子であるとし、取り上げる。その内容は、どうやって調べたのかと思うほど微に入り細に入りの大著。語り口は軽妙で読みやすく、面白いのだが、とうとう途中でお腹いっぱいに。図書館本につき一旦返却。余裕があったらまた手にしてみたい。2020/02/22

しゅん

13
日本にいながら西洋芸術の最高峰たるクラシック音楽と出会い志してしまったがために、誰からも受け入れられない「鬼子」となった14人の作曲家たち。近現代日本思想とモダニズム音楽をダイナミックに結びつけて大胆に語り通す片山杜秀の真骨頂。凄いぞ。 2019/05/15

オムロン

9
赤毛のアンのエンディングテーマ「さめない夢」の解説のところ。無窮動(むきゅうどう)という言葉が出てきて調べると→弾き始めたら止まれない。曲を聞くとまさにそんな感じで、エンディングとしては凄まじい曲。でもこの本の解説文も跳び跳ねるようなまさに無窮動。2021/10/17

らすた

2
読んだというにはおこがましい拾い読みです。 日本での西洋音楽作曲の世界など今まで全く興味なかったのですが、前口上を読むと、なるほどこういうことに関心を持ちこだわる人がいるのかと目を開かされる思いでした。各章の前半で当時の世相や誰でも知っている音楽に言及している部分は非常に面白く読めました。しかし、歴史的なつながりや音楽の専門的な部分になるとやはり付いていけません。いや、何より本の厚さに気後れしてしまったというのが正直なところでしょう。じっくり読んだらきっと、違う世界を見る面白さがあるでしょう。2020/01/18

おだまん

2
あの語り口で耳から入ってくる。題材も興味深く、聴いたことがない作品も是非聴いてみたい。2019/04/06

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