出版社内容情報
花街門前仲町の用心棒を頼まれている九頭竜覚山。学者だが剣の腕も立つ。だが初めて刺客に斬られ、愛妻のよねを心配させてしまう。深川一の人気芸者を妻にし、花街門前仲町でなにかと頼りにされる九頭竜覚山。剣の腕も立つが、それだけに敵も多い。三人の刺客を棒術で撃退するが、初めて傷を負う。同じ夜、辻斬と強盗があった。大店の料理屋の若旦那が殺された。美人姉妹のいる居酒屋からの帰りだった。北町奉行所の定町廻り柴田喜平次の疑念を聞いた覚山は動き出すのだが!? 深川人情シリーズ、第三弾!
荒崎 一海[アラサキ カズミ]
著・文・その他
内容説明
芸者がゆきかう花街の用心棒として頼りにされる九頭竜覚山。三人の刺客に、刃引の脇差と樫の八角棒で対するが、手疵を負い、妻よねに心配をかける。同じ夜、殺しが二件あった。一件は辻斬。袈裟懸けの一刀。もう一つは強盗。寺町通りの料理屋の若旦那が殺された。深川人情シリーズ、第三弾!
著者等紹介
荒崎一海[アラサキカズミ]
1950年沖縄県生まれ。出版社勤務を経て、2005年に時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ニッキー
6
この作家も誰かと同じで描写が細かい。それに距離が必ず付いてまわる。何処から何処そこまでが何里、何町だと。加えて途中の謎解きの仮説が多い。妻とは、閨を楽しみにしたり、嫌がられたり、立たなかったりとか、そんなやり取りは無かった。 覚山と妻よねとの関係は、実に微笑ましい。 パターン化された箇所も多いが、話の筋としては、楽しめる。2019/04/17
ひさか
2
2019年1月講談社文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。町の治安を守り、夜鷹殺しの連続犯を追う覚山が、まっすぐで、小気味よい。事件の推移が、わかりやすく書かれていて良かった。2019/06/29
goodchoice
2
3巻目になり、覚山を始め登場人物のでキャラかしっかりと固まり、読んでいて心地よい。よねとの房事も奥深い。2019/03/12
つめ
0
この巻で終わりっぽい感じだけど、あまり惜しくない。荒崎先生らしくないシリーズだった。柴田と浅井の書き分けがうまく行ってなかったね。だから2巻だけど浅井に呼ばれてるのに「柴田さまはお二階です」って、せいに言わせちゃった。荒崎先生らしくない間違い。まあ前に1度菊次と勝次を間違えてたけどね。2019/07/18