出版社内容情報
矢部 宏治[ヤベ コウジ]
著・文・その他
内容説明
安倍首相の祖父が“日本を売った”3つの密約とは?4コマまんがでもわかりやすく解説!
目次
第1章 日本は「記憶をなくした国」である―外務省・最重要文書は、改ざんされていた
第2章 外務省のトップは、何もわかっていない―三つの密約とその「美しき構造」について
第3章 CIAの金は、ロッキード社が配る―「自民党」という密約がある
第4章 辺野古ができても、普天間は返ってこない―軍事主権の喪失と「帝国の方程式」
第5章 米軍は、どんな取り決めも守らない―国連憲章に隠された「ウラの条項」とは?
終章 外務省・最重要文書は、なぜ改ざんされたのか
あとがき―歴史の法則は繰り返す
著者等紹介
矢部宏治[ヤベコウジ]
1960年兵庫県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。株式会社博報堂マーケティング部を経て、1987年より書籍情報社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
125
朝鮮戦争と冷戦がきっかけで誕生した現在の日米関係のスキーム。日米安保条約を日米同盟と政府やマスコミは言うけれども、実際は異なる。単に日本が米軍に隷続するスキームでしかない。日本が軍事的に圧力を受けても、米軍が助ける義務はない。しかし米軍が有事の際は、自衛隊は米軍の指揮下に入る。自国の国防軍の指揮権を譲り渡した国に未来はあるのか。個人的には日本の保守は米国寄り、革新は中国寄りと考えている。これからは、自分たちの国の自立を他国に依存せず考えねばならない。それが出来て初めて日本は独立国となるのではないだろうか。2019/04/29
rico
97
外交交渉は知力を尽くした戦争なんだ。綿密に論理を組み上げ、欲するものを時間をかけて奪い取っていくアメリカ、言葉の重みに鈍感でその場限りの対応(に見える)を繰り返す日本と。そりゃ太刀打ちできるわけない。さらに不都合な状況を糊塗するための公文書改竄。今に始まったこととではないのね、とため息。公表文書に基づいての分析は「1」と同様で驚きはない。コロナ禍。米軍関係者がノーチェックで入国したり、米軍基地内で多数の感染者が出たりしても、何もしない、できない日本。米中の対立が深まる中、生き残れるのかと不安になる。2020/07/29
とくけんちょ
52
日米安保は不公平なのか。トランプさんが言う。アメリカばっかりと。これは、チャンスだ。目の前の利益を国益を最優先する生粋の商売人。目先の利益よりも後世のために、主権を取り戻す、ここは逆にチャンスである。上記は私見だが、本作は前作に増して、気付いてくれ、気付いてくれの連発。逆に疑ってしまうが、そういう気持ちが湧き上がることこそ、アメリカ従属が当たり前になっているためなのか。ちょうど安保が新聞紙面を飾っている。まず自分を疑うことから始めなければならない。2019/06/30
けぴ
43
P229 アメリカは日本を防衛する義務はない、しかし日本の国土を自由に軍事利用する権利を持つ、戦争になったら、自衛隊を指揮する権利を持つ、核ミサイルを日本に配備する権利を持つ。むちゃくちゃですが、今まで日米で取り交わされた密約により、こんな状態が本当のところのようです。アメリカは密約をきちんと文書で保持しているが、日本は次々破棄、外務大臣が変わっても内容が引き継がれない。このため、アメリカ主導で日本に不利な密約が蓄積していく。日本は経済一流、政治は三流。この先戦争にならないことを祈るしかありません。2021/01/29
カープ坊や
36
日本の敗戦から73年。未だにアメリカの植民地状態の我が日本。 公文書を偽造、隠蔽する日本と違い 宗主国アメリカ様の素晴らしいところは、公文書の管理と公開のシステム。 その公開された公文書より明らかになった事は A級戦犯‘岸信介’が絞首刑の引き換えに密約によって日本をアメリカに叩き売ったという事実。 その孫‘アベ晋三’がアメリカ様の忠実なる僕であるのも当然の事なのであろう。 前作に比べると 公文書の分析に重きを置いているため 少々読みにくいですが このシリーズは多くの日本人に読んでもらいたい。 2018/12/17