出版社内容情報
僕らも「死ぬまで人間」です――実体験をきっかけに、当事者の話を聞きに全国を巡った「旅の物語」。認知症の人の思いや本音を聞いてみると、実は家族が持っている情報が間違っているために、自ら介護を大変なものにしているのではないかと思うことがよくありました。誤解の上に成り立った介護は、介護するほうにもされるほうにも、苦痛を与えるのは当然です。彼らの心の内側を知れば、認知症と診断された人だけでなく、介護に苦労している家族にとっても貴重な情報になるにちがいない、そう確信しました。――「はじめに」より
奥野 修司[オクノ シュウジ]
著・文・その他
内容説明
おしゃべりな当事者だけが語れる、本音の本音。病気になっても人生を楽しむ秘訣。介護者との上手な付き合い方。
目次
はじめに 介護を楽にしたければ認知症の人の声に耳を傾けよう
元気な当事者の「意見と生活」
症状をオープンにするまでの葛藤
着替えに五時間 三次元の世界と格闘
絶望の六年から自信を取り戻すまで
睡眠行動障害と幻視を乗り越えて
「元やんちゃ」を支える女房と携帯
家族のため消えゆく記憶を本に残す
病状告白後も「鋼の心臓」で堂々と生きる
当事者も働けるユニークな事業所の挑戦〔ほか〕
著者等紹介
奥野修司[オクノシュウジ]
1948年、大阪府生まれ。ノンフィクション作家。立命館大学卒業。1978年から南米で日系移民を調査する。帰国後、フリージャーナリストとして活躍。1998年、「28年前の『酒鬼薔薇』は今」で、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で、2005年に講談社ノンフィクション賞を、2006年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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