出版社内容情報
網野 徹哉[アミノ テツヤ]
著・文・その他
内容説明
一六世紀初頭、アンデス全域を支配していたインカ帝国は、スペインからの征服者ピサロに滅ぼされ、一世紀余りの繁栄の幕を閉じた。二つの帝国の衝突がもたらした植民地空間に生きるスペイン人、インカの末裔、さまざまな混血集団、イベリア半島を追われたユダヤ人たち。共生と混交、服従と抵抗の果てにスペインとの訣別へ向かうアンデスの三〇〇年。
目次
第1章 インカ王国の生成
第2章 古代帝国の成熟と崩壊
第3章 中世スペインに共生する文化
第4章 排除の思想 異端審問と帝国
第5章 交錯する植民地社会
第6章 世界帝国に生きた人々
第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ
第8章 女たちのアンデス史
第9章 インカへの欲望
第10章 インカとスペインの訣別
著者等紹介
網野徹哉[アミノテツヤ]
1960年東京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。専攻はアンデス社会史。フェリス女学院大学文学部専任講師等を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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