講談社学術文庫<br> 興亡の世界史 インカとスペイン 帝国の交錯

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講談社学術文庫
興亡の世界史 インカとスペイン 帝国の交錯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065137314
  • NDC分類 268
  • Cコード C0122

出版社内容情報



網野 徹哉[アミノ テツヤ]
著・文・その他

内容説明

一六世紀初頭、アンデス全域を支配していたインカ帝国は、スペインからの征服者ピサロに滅ぼされ、一世紀余りの繁栄の幕を閉じた。二つの帝国の衝突がもたらした植民地空間に生きるスペイン人、インカの末裔、さまざまな混血集団、イベリア半島を追われたユダヤ人たち。共生と混交、服従と抵抗の果てにスペインとの訣別へ向かうアンデスの三〇〇年。

目次

第1章 インカ王国の生成
第2章 古代帝国の成熟と崩壊
第3章 中世スペインに共生する文化
第4章 排除の思想 異端審問と帝国
第5章 交錯する植民地社会
第6章 世界帝国に生きた人々
第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ
第8章 女たちのアンデス史
第9章 インカへの欲望
第10章 インカとスペインの訣別

著者等紹介

網野徹哉[アミノテツヤ]
1960年東京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。専攻はアンデス社会史。フェリス女学院大学文学部専任講師等を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

60
大航海時代以降の歴史を読むと毎度の事ながら白人の強欲さには辟易する。キリスト教の教えを疑わず、その布教を大義名分にするから更に罪が深い。尤も人間皆強欲で、強い者が欲を押し通すだけかも。15C頃、急速に拡大、アンデス全域を支配したインカとレコンキスタによりイスラムを駆逐、その勢いを海を越え新大陸制覇に向けたスペイン、両帝国の出会い。馬、文字、旧大陸由来の病に免疫を持たないインカは少数の征服者に服従させられる。後の植民地時代についても、スペイン王権にすがるインカ貴族、18Cのインカ大反乱など興味深い記述多し。2019/07/12

翔亀

42
【始原へ56】「興亡の世界史シリーズ」はそれぞれテーマが設定されているが、所詮通史だろうとタカを括っていたが、本書には驚いた。インカ帝国からスペイン植民地時代のペルー史にスペイン帝国史を絡ませる。支配-被支配、暴虐のスペインと受忍のインディオという単純な話ではない。そういう単純な図式では収まり切れないスペイン人とインディオの交錯を、両者の栄光と悲惨が複雑に交錯して歴史をつくってきたことをこの歴史家は語ろうとする。歴史(古文書)に、植民地で抑圧されただけでなく歴史を創造するインディオの息吹を語ろうとする↓2021/09/26

かんやん

28
人に普遍的に見られる純血主義(排除)と混淆への志向(寛容)の秤は、歴史を通じて揺れ動いている。スペイン帝国はユダヤ人を弾圧し(ポグロム)、レコンキスタを成し遂げ、南米へ進出する。当時インカ帝国は、後継者争いと内部の敵対勢力により不安定だった。やがてアジアへ伸びてゆく大航海時代のグローバリズムは悪夢そのもので、伝染病、改宗、強制移住、強制労働さらには税や商品強制分配などでインディオを苦しめ、遂にインカ王の後継者を立てて彼らが次々と武装蜂起する時、その宗教的ヴィジョンと相まって、興奮を禁じ得なかった。2022/11/06

sankichineko

13
スペインによるインカ帝国の支配、そこから解説する本かと思って読み始めました。実際はインカ帝国によるアンデス全域の支配から始まり、ぐっと引き込まれます。さらにスペインについてはイスラム教徒による支配、ポグロム(ユダヤ人迫害)、レコンキスタから語られます。確かにこの流れによって2つの帝国がなぜ、そしてどのように交錯したのかが見えてきます。あとがきによるとこの構成は編集者からの提案だったそう。講談社の編集者さん、グッジョブです。2019/06/16

ふぁきべ

7
インカに関しては初めて知ることばかりでとても新鮮だったが、すべてを理解できたかどうかは分からない。スペインについても、イタリアやフランス視点でのスペインについてはある程度知っていたが、本書で詳説されているような非キリスト教徒への政策の変遷(対ユダヤ教徒、対ムスリム)については知らなかったので、勉強になった。私の中では、中世スペイン=キリスト教原理主義者/魔女狩り/異端裁判くらいの嫌悪感をもって見ていた対象だったので、少し驚いた部分もあった。2019/06/08

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