講談社文庫<br> 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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講談社文庫
「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 469p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065137208
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

出版社内容情報

当事者でもないのに、なぜこれほど居丈高になれるのか? 日本に蔓延する「正義」という名の共同幻想を撃つ! 死刑存続論者の多くは、「死刑制度がある理由は被害者遺族のため」と言う。しかし、著者は問う。「自分の想像など被害者遺族の思いには絶対に及ばない。当事者でもないのに、なぜこれほど居丈高に、また当然のように死刑を求められるのか?」本書は、死刑制度だけでなく、領土問題、戦争責任、レイシズム、9・11以後、原発事故、等々、多岐にわたる事象を扱う。日本に蔓延する「正義」という名の共同幻想を撃つ!

森 達也[モリ タツヤ]
著・文・その他

内容説明

オウムのドキュメンタリーを撮影して以降、「遺族感情を踏みにじるのか」「被害者のことを考えろ」そうした罵声を著者は浴び続けてきた。しかし、被害者でも遺族でもない彼らがなぜこれほど居丈高になれるのか。オウム真理教と死刑、九・一一と監視社会、排他主義とレイシズム。危機感を煽られ、集団化する日本を撃つ。

目次

第1章 「殺された被害者の人権はどうなる」このフレーズには決定的な錯誤がある(「殺された被害者の人権はどうなる」このフレーズには決定的な錯誤がある;「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい ほか)
第2章 善意は否定しない、でも何かがおかしい(「守らなければ」という思いが、結局、大切な人を殺してしまう;目を背けてはいけない。多くの命が苦しみ、悶えている ほか)
第3章 「奪われた想像力」がこの世界を変える(どう考えてもおかしい。スリッパを重ねる意味は何だろう;本人がいて、運転免許証もある。それなのになぜ印鑑が必要なのか ほか)
第4章 厳罰化では解決できない、この国を覆う「敵なき不安」(毎日が「特別警戒」という矛盾。その弊害は深刻だ;「叫びたし 寒満月の割れるほど」獄中で詠まれたあまりにも悲痛な歌 ほか)
第5章 そして共同体は暴走する(「テロとの戦い」、このフレーズを何度耳にしてきたことだろう;ナチスの最高幹部であるアイヒマン。彼はいったい誰に従ったのか ほか)

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年広島県生まれ。映画監督、作家、明治大学特任教授。’98年にオウム真理教信者達の日常を追うドキュメンタリー映画『A』を公開、ベルリン国際映画祭などに正式招待される。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。作家としては、’10年に刊行した『A3』で第33回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
自分と異なる意見の持ち主にネット上で出会うと反射的に罵声を浴びせるひとたちがいるということを悲しく思う。どこぞの国を嗤っていられないほどこの国は変質してしまった。著者は実名で闘っているのだから、匿名で攻撃するひとたちも見習うべきなのではないか。2018/11/23

リキヨシオ

25
「シロかクロか」「正義か悪か」「真実か虚偽か」「右か左か」その1つ1つの問題には様々な要素があり単純な構造ではないはずなのに対立ばかりが取り上げられる。2013年に単行本となり2018年に文庫化した本作。周辺国との緊張感がこれまでなく高くなったと報道される現代…意外にも13年頃も似たような状況であった。しかしこれまでと違うのは、全国民が1メディアとして様々な情報の発信と共有ができる様になり極端な少数意見が取り上げられる様になった。本当に怖いのは二極化の対立が進んだ先の大多数の第三の意見の排除だと感じた。2019/02/06

Kei Ogiso

16
インパクト大なタイトルだけど、死刑制度、平和、ネットの言論、共同幻想、スリッパなど色んな内容が書かれている。内容は賛否両論あるだろうけど、常識、一般論を鵜呑みにしない事は大事だと思う。自分の好きな情報しか見ない人が多すぎなんだよね。2018/12/26

おやぶたんぐ

12
著者の作品すべてに目を通しているわけではない。その主張すべてに同意できるわけではない。しかし、この世界で生きていく中、いつのまにか正気を全く失ってしまうのが怖くて、時に著者の言葉に耳を傾けたくなる。群れて生きていくことが必然であるとしても、恐怖と嫌悪で少数を踏みにじることが必然ではないと信じたい。やりようはあるはずだ。…その上で著者に対する意見だか不満だか愚痴だか分からないことを以下に書く。2018/11/26

紡ぎ猫

11
かなり長いタイトルで分厚い本。タイトルの主張を延々と語る本だと思ったら、色々なことをテーマに雑誌に連載した記事を集めたものだった。うなずけるものもあれば、うーんと思うものも。去年書店で購入したので最近の本だと思ったら、2010~2013年に書かれたものばかり(最初単行本で出版して、去年文庫が出たらしい)。本の最後は希望を持たせる終わり方だったけど、あれから世界はまた大きく変わった。2019/04/19

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