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出版社内容情報
小説をひとりで描く時代は終わった!? ITエンジニアの方法論を持ち込み、集団で傑作を生み出す乙女たちの青春文藝譚、開幕!小説執筆は孤独なもの――? 作家志望の安達倉麻紀が入学した地方大学の文藝部には、そんなイメージを覆す奴らがいた! ITエンジニアたちがおこなう開発競争「ハッカソン」(ハック+マラソン)の概念を持ち込み、チームワークによって傑作小説を生み出すヤバい面々! SF、ミステリ、ファンタジー、純文学……独自の創作方法でそれぞれのジャンルを極めんとする乙女たちの文藝青春譚、開幕!
山田 しいた[ヤマダ シイタ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
38
面白かった。作家志望の栃木大学文藝学科の女子大生の乙女たちによる文藝青春譚漫画。そして最強の文芸部を決める大会・文藝ハッカソン。ハッカソンって文藝にまで広がってるのか。SF研とミステリ研の適正テスト、まじめに選んでしまった。小説作品を因数分解して最後まで消えない個性が「文体」ってなるほど。これっていつ続き出るんだろう。早く出て欲しい。2018/11/18
白パラガス
30
面白い!ある大学で行われる、最強の文芸部を決める闘い「文藝ハッカソン」。これは、もとはITエンジニアが行っていたシステム開発競争の「ハッカソン(ハック+マラソン)」にならい、チームで協力して一本の小説を執筆するというもの。お題が出されて、5万字(文庫本一冊がだいたい30万字らしい)の小説をチーム5名で分業し、即日執筆、翌日審査。単純計算では1人が1万字を担当する。これは相当にキビシイ(速筆で知られる西尾維新氏でも1日に2万字とのこと)。読書好きが知りたい創作の裏側をのぞき見ることができる良い漫画でした。2019/12/16
トラシショウ。
27
「集団で執筆したり変に気を遣ったり、馴れ合いで我を小さくすると傑作を生み出せなくなりますよ」「よろしい、ならば戦争だ」。ぼんやりと文芸への憧れを抱き、何とか栃木の大学へと滑り込んだ安達倉(あだくら)麻紀。その文藝学科の寮にはSF小説メインの芙美、ミステリ小説メインの高菜がいた。彼女らの提唱する集団執筆(チームライティング)で競う「ハッカソン」に関心を抱く麻紀はしかし、同じ新入生にして新人作家でもある野原焚(たき)とのハッカソン勝負をする羽目になり・・・。異色の青春文藝バトル漫画の開幕(以下コメ欄に余談)。2019/04/30
緋莢
16
作家志望の安達倉麻紀が入学した栃木大学藝術学部文藝学科。寮に入った麻紀は文芸サークルに入りたいと先輩に告げますが、その大学には20もの文芸サークルがありました。しかもSF研とミス研に所属する先輩に誘われて…『わたしを離さないで』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『蒲生邸事件』 などを、SF研、ミス研に所属する先輩がSF、ミステリだとする〝解釈”が面白いです。タイトルの「ハッカソン」は、「情報技術(ハック)とマラソンをかけ合わせたIT業界の造語で、短期集中で企画の成果を競うもの」(続く2018/12/09
allite510@Lamb & Wool
10
文藝創作のチームバトル、という設定が面白い。けどこれ面白く描くのは結構難しいネタだろう。マーケット規模の割に「文藝」なんてくくりのよくわからなさといったら。なんにせよチャレンジングな試みなので応援したい。「なろう」や「カクヨム」とかも落ち着くべきところに落ち着いた感があるので、次の動きを欲しがっている人は多いはず。2018/12/16