星海社新書
室町幕府全将軍・管領列伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 544p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065136126
  • NDC分類 281
  • Cコード C0276

出版社内容情報

『観応の擾乱』の亀田俊和ら気鋭の著者揃い踏み!足利尊氏?義昭に至る室町将軍15人、執事・管領22人を網羅。中世史ファン必携!室町幕府二五〇年の軌跡を、最新研究で一望する
室町時代といえば、何を思い浮かべるでしょうか? 同名のベストセラーでも著名な「応仁の乱」でしょうか。あるいは、「観応の擾乱」でしょうか? おそらく、みなさんの持つイメージは一定しないことでしょう。そもそも、室町幕府は成立/滅亡年についても議論があります。また、約二五〇年の存続期間のうち、最初の五〇年は南北朝時代、後半の一〇〇年は戦国時代にも区分されます。室町時代とは一体なんなのか、ますますわからなくなってきます。しかし、そこには確かに将軍と管領(執事)が存在しました。本書は、彼ら四二人の列伝から室町時代を見直していきます。ただし、この大著を通読したのち、みなさんの室町観はより多様化するかもしれません。それでは、室町幕府興亡の軌跡を、ともに辿りましょう。

日本史史料研究会[ニホンシシリョウケンキュウカイ]
監修

平野 明夫[ヒラノ アキオ]
編集

内容説明

室町時代といえば、何を思い浮かべるでしょうか?同名のベストセラーでも著名な「応仁の乱」でしょうか。あるいは、「観応の擾乱」でしょうか?おそらく、みなさんの持つイメージは一定しないことでしょう。そもそも、室町幕府は成立/滅亡年についても議論があります。また、約二五〇年の存続期間のうち、最初の五〇年は南北朝時代、後半の一〇〇年は戦国時代にも区分されます。室町時代とは一体なんなのか、ますますわからなくなってきます。しかし、そこには確かに将軍と管領(執事)が存在しました。本書は、彼ら四二人の列伝から室町時代を見直していきます。ただし、この大著を通読したのち、みなさんの室町観はより多様化するかもしれません。それでは、室町幕府興亡の軌跡を、ともに辿りましょう。

目次

第1章 草創(初代将軍 足利尊氏;第二代将軍 足利義詮 ほか)
第2章 確立(第三代将軍 足利義満;第四代将軍 足利義持 ほか)
第3章 専制と挫折(第六代将軍 足利義教;第七代将軍 足利義勝 ほか)
第4章 混乱(第八代将軍 足利義政;足利義視 ほか)
第5章 動乱(第十二代将軍 足利義晴;足利義維 ほか)

著者等紹介

平野明夫[ヒラノアキオ]
中世史研究者。1961年、千葉県生まれ。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期満期退学。博士(歴史学)。現在、國學院大學兼任講師・駒澤大学非常勤講師。元千葉県文書館嘱託。東京都福生市、埼玉県三郷市、千葉県野田市・柏市・我孫子市、愛知県稲武町(現、豊田市)、愛知県の委員などとして、調査・執筆にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

74
『応仁の乱』のヒット以来、室町時代が密かなブームらしい。私はそんなブームに簡単に踊らされるタチなので、調子に乗って544ページもある本書を読んでしまった。こんなに分厚い新書(という事は基本的に新刊である)が税抜きで千円もしないという驚きの教養のお徳用。無類に面白いのだが、日本史好きにも見慣れない人名が跳梁跋扈する為、内容を追ううちにしばしば眠くなった。就寝前のベッド読書にも適している。本書を読むと室町時代が江戸時代と同じぐらい続いていた事実に唖然とする。江戸時代の泰平と違い、室町は内乱の時代なのである。2018/12/12

サケ太

26
素晴らしい。ここまでぎっしりとした情報量のある新書もなかなかない。200年以上の歴史を持つ室町幕府の将軍、管領たちをまとめられた。中には有名な者から無名(自分の知識の中では)の者たちも多く、その評伝はなかなか刺激的で面白い。幕府の形は一様ではなく、南朝や鎌倉府という外部勢力の存在もあり、常に変化も求められていた。その変化の中で奮闘を繰り広げてきた人たち。将軍たちもただの傀儡に非ず。管領たちも幕府安定のため身を削って働いている姿が垣間見えた。2018/11/07

六点

22
管領列伝と言いながら、執事である高師直とその一統や仁木頼章など「管領前史」とも言うべき存在からスタートしている。何せ情報量が膨大であり、出てくる人物も似通った名前であるので、慣れぬうちは整理に困るが、ここまで「将軍独自の実力組織」が不完全であった幕府ができたのか、また、生き延び得たのかは理解ができる。「諸勢力の調停者」として最期までその地位に価値を与え得た将軍に比べ、細川勝元以降の管領の地位の低下は、内訌の果てとは言え悲しさを覚えるレベルである。室町幕府の人物通史として、歴史愛好家の必読書になる本である。2019/01/03

Toska

18
足利義輝の評価が妙に辛辣…と思ったら、担当者は天野忠幸氏だった。泉下の義輝さん、またあんたか!と苦り切っているかも。ただまあ、こうやって多くの研究者がそれぞれのアプローチや着眼点で人物伝を持ち寄っているのが本書の強味、ということで義輝さんには納得してもらおう。将軍・管領列伝と言いつつ、その称号を名乗らなかった人々も何人か収録されているのでお得感がある。室町のキーマンを知るガイドブックとして最適。2023/04/27

hoiminsakura

18
まさかこの分厚い人物辞典のような本を自分が通しで読むとは思っていなかったが、却って通しで読んだからこそ理解の助けになったと思う。途中で応仁の乱(呉座勇一)に寄り道したのも後半に緊張感を持ち続けられた要因だった。歴史は人間が造っているということがつくづくわかった。 巻末の系図はとても役に立った。印刷して書き込みやマークすることで後々も使うと思う。人物辞典としても身近に置きたい1冊。2021/02/15

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