内容説明
古代には貴族の一夫多妻は当然であり、ローマ時代の「ファミリア」は、血縁者だけでなく奴隷や召し使いも含んでいた。「解消不能な一夫一婦制」はいかに定着し、「夫婦と子どもたちが一つの家に住む」という家族観はなぜ生まれたのか。貴族から農民まで、一〇〇〇年間で大きく変貌した「家族」と「結婚」の進化の道筋。好評の西洋中世シリーズ、待望の初訳。
目次
第1部 起源(歴史家、家族を発見;原点―ローマ人、ゲルマン人、キリスト教)
第2部 中世前期(ヨーロッパの家族 五〇〇~七〇〇年;カロリング朝時代;アングロ・サクソン時代のイングランド;結婚と家族―西暦一〇〇〇年)
第3部 中世盛期(十一世紀の家族革命;十二世紀―新しいモデル;黒死病以前の農民たち 一二〇〇~一三四七年;貴族の系譜 長子相続がもたらす危機;中世の子どもたち;結婚と家族―西暦一三〇〇年)
第4部 中世後期(黒死病の影響;中世後期の農民の家族 一三五〇~一五〇〇年;イングランドの土地持ち紳士階級の家族;十五世紀のフィレンツェ 商人の家族;結婚と家族―黒死病の流行以降)
第5部 中世の終わり(遺産)
著者等紹介
ギース,ジョゼフ[ギース,ジョゼフ] [Gies,Joseph]
1916‐2006。アメリカの著作家。中世史に関する著作多数
ギース,フランシス[ギース,フランシス] [Gies,Frances]
1915‐2013。アメリカの著作家。中世史に関する著作多数
栗原泉[クリハライズミ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masoho
瀬川
kimuco
やっこ