星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ ワールド・イズ・ユアーズ

ハハノシキュウ【著】

星海社（2019/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 256p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065134269
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

ＭＣバトルｘ地下アイドルｘオタクｘ殺人事件ｘ探偵＝新世代のマスターピース！！　ラッパー・ハハノシキュウ、小説界に殴り込み！！

内容説明

２００５年。“僕”は渚と東京に出て、六畳一間の安アパートで暮らし始めた。美しく醜い彼女との、名前では括れない関係のこと。忘れえない人たちのこと。ヒップホップと小説のこと。そして、唐突に終わりを迎えた渚との暮らしのこと―。あのころのリアリティを異才のラッパーが活写する、青春私小説の新しいマスターピース。“小説家”ハハノシキュウ、堂々デビュー！

著者等紹介

ハハノシキュウ［ハハノシキュウ］
ラッパー。青森県引前市出身。学生時代は小説家を目指していたが新人賞の応募規定にあったあらすじの書き方が解らず、挫折。ラップを始める。ＭＣ　ＢＡＴＴＬＥにおける性格の悪さには定評がある。作詞家、ライターとしての顔も持つ。“小説家”ハハノシキュウでデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[マヌヌ2号]

ぼくにとってハハノシキュウと言えば戦極18章のレポートを書いた人という印象が強く、その記事が面白くて読み応えのあるものだったために、本作も期待して読んだのですが、その期待はまったく裏切られませんでした。最高。ぼくこの小説好き。まず、冒頭にこの小説は私小説であるという宣言がなされ、その後、細切れにエッセイを繋いだような構成で、時系列が頻繁に前後しながら話が進むんですが、これがまた読ませる。ところどころに興味を引くフレーズがちりばめられていて、それらが良い具合にフックになる。飽きが来そうな瞬間に心を掴まれる

2019/04/23

[なつのおすすめあにめ]

｢『クリスマステロル』って小説を読んだことがないなら絶対に読まない方がいいよ｣でおなじみのラッパー、ハハノシキュウによる青春小説。地方都市出身に刺さるバースは｢イトヨの新星堂｣(そのどちらも、現在僕の地元にはないが……)。大学時代の煙たい友人の部屋、SEEDA・キリコ・Shing02・DOTAMAらがループする気だるい空間を懐かしむ記憶が甦る。ユヤタンこと佐藤友哉の名は、帯・本文・あとがき、そのどこにも見つける事はできなかったけど、照れ屋さんのかもしれないから、それはそれでいいのかもしれないですね。エモい

2019/04/29

[anorakakaa]

文学性とかよくわからんけど面白かった フィクションとリアリティの差もよくわからんけど

2020/07/27

[渡辺 にゃん太郎]

自分や他人に言い訳しながら、書く苦しさに耐えながら、書いたような私小説は、小生がイメージするハハシと一致していた。巷で聞くような「見た目はあんな感じだけど、ラップは意外に正統派なんですね」。小説もまさにそんな感じ。それで、書いたあとに「うわああああ」ってなってる。絶対なってる。レビューとかも見てる。絶対見てる。ハハシ、見てる？見てるなら「13月」再販してほしいな。あと、戦極優勝おめでとう！

2019/05/13

[YM]

心底面白いと思えるような小説に出会うと、生きるための活力のようなものが湧いてくる。

2022/04/13