出版社内容情報
わずか5000字に込められた、深遠なる宇宙論と政治哲学、倫理思想と養生思想。2500年以上読みつがれる大古典の全訳注です。馬王堆帛書甲本を始めとする各種の出土資料本『老子』を重視して、『老子』のテクストに基づく「原文」を元に、「読み下し」「現代語訳」「解説」を付しました。
『老子』には、「無為自然」「道」「徳」の根本思想、「小国寡民」「無為の治」の政治哲学、「不争」の倫理思想、養生思想など、古代中国の思想の根幹があります。
後の世の『荘子』『呂氏春秋』『韓非子』『荀子』『淮南子』などに多大なる影響を与えました。
わずか5000字からなる『老子』ですが、その深遠なる哲学・思想に触れる恰好の入門書です。
『『老子』 その思想を読み尽くす』の姉妹・簡略版です。
池田 知久[イケダ トモヒサ]
著・文・その他
内容説明
道教の始祖・老子は、無為自然、道、小国寡民、養生といった思想を掲げ、『荘子』『呂氏春秋』など後世の中国思想に大きな影響を遺す。現実社会における問題に示した処世の知恵は現代にも通じ、普遍的な人間の在り方を教えてくれる。原文、読み下しに現代語訳、さらに改めて解説を加えた、古代中国のみならず東アジアの哲学を味わうに格好の入門書。
著者等紹介
池田知久[イケダトモヒサ]
1942年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程中退。東京大学教授、(中国)山東大学教授などを歴任。現在、東京大学名誉教授・山東大学名誉教授。専門は中国思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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