アフタヌーンＫＣ 概念ドロボウ 〈１〉

田中一行

講談社（2018/10発売）

• サイズ コミック判／ページ数 192p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065131213
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

ここは数多の強奪者（＝ドロボウ）が跋扈する街。私立探偵の如月ウロは誰より巧く、盗む。向かうところ盗っ人だらけの究極異能活劇！欲望、勇気、魅力、道徳、まごころ…… 人の中にある「カタチの無いもの」を盗まれた時、 人はどうなるか？　世の中はどうなるか？　ここは数多の強奪者（＝ドロボウ）が跋扈する街。私立探偵・如月ウロは不可解な事件を鮮やかに解決していく。彼こそが、誰よりも巧みなドロボウだから。ヒット作『エンバンメイズ』の作者が満を持して放つ、向かうところ盗っ人だらけの究極異能活劇！

田中 一行［タナカ イッコウ］
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

｢狙われてる？誰に？──まさかとは思うけど、｢透明人間｣なんて言わないよね？｣。夢や理想、存在感、正義、信念、覚悟。それら｢形のないモノ｣を盗む強奪者が跋扈する都会を舞台に、正義感に燃える新米刑事・有馬ハルと、そんな｢ドロボウ｣専門の探偵・如月ウロが様々な｢ドロボウ案件｣に挑んでいく、異能サスペンス。異色のダーツ漫画｢エンバンメイズ｣作者の新作で、アフタヌーンの新連載から気になっていた作品。形のない概念を盗まれた者がどうなるか、如何にしてこれに対処するのか。アイデアに溢れた秀作の予感(以下コメ欄に余談)。

2018/10/28

[緋莢]

「被害者は里中ケンジさん36歳 1ヶ月前から失踪していました！第一発見者の2人の話では〝死体が突然空中に現れた”とのことです！」失踪していた男性が首を吊って死んでいるのが発見される。しかも、その場所は自宅だった。死体と共に、遺書と思われる文章も壁に現れた。新米刑事の有馬ハルは、不可解な事件を解決するために、先輩からある人物へ 会ってくるよう言われ…人の持つ〝カタチのないもの”を盗む〝ドロボウ”が起こす犯罪に挑むという ユニークな作品（続く

2024/12/04

[わたー]

★★★★★読友さんの感想より。人が持つ、目に見えない「概念」を盗むことができる泥棒が蔓延る社会を舞台に、欲望を盗むことのできる探偵と新米刑事が怪事件に挑むバディモノ。面白い。バディモノの王道に添いつつも、「概念」泥棒という異能モノを掛け合わせ、それを高い次元でまとめ上げる手腕には脱帽である。何を盗まれたとき、人はどう変貌するのか。リアリティのある描写が素晴らしい。いいところで終わっているので続きが気になる。

2018/10/28

[カラシニコフ]

相変わらずこの人の絵は好き。内容的にも読み応えはなかなか。普通に面白いし、バディの女刑事が好み。　　★★★☆☆

2019/05/02

[毎日が日曜日]

★★★★　面白かった。人の概念を盗むドロボウ。

2018/10/27