ギヴ・ミー・ア・チャンス―犬と少年の再出発

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ギヴ・ミー・ア・チャンス―犬と少年の再出発

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065130001
  • NDC分類 K327
  • Cコード C8036

出版社内容情報

八街少年院でスタートしたGМaC(ギヴ・ミー・ア・チャンス)プログラム。「保護犬」の訓練をとおして、少年たちが更生してゆく。2014年7月、GMaC(ギヴ・ミー・ア・チャンス=ぼくにチャンスを)と呼ばれるプログラムが、千葉県にある八街少年院でスタートしました。非行を犯して少年院に送られた少年たちが、動物愛護センターなどに保護された「保護犬」を訓練する。その経験をとおして、一度は社会からドロップアウトした少年たちが、少しずつ変わっていきます??。
3か月におよぶプログラムに密着し、少年たちと犬との温かい交流を描く渾身のルポルタージュ!

〈小学上級・中学から〉

大塚 敦子[オオツカ アツコ]
著・文・その他/写真

内容説明

2014年7月、千葉県にある八街少年院で、GMaC(ギヴ・ミー・ア・チャンス=ぼくにチャンスを)と呼ばれるプログラムがスタートしました。非行をして少年院に送られた少年たちが、動物愛護センターなどに保護された「保護犬」を訓練する。犬との触れあいをつうじて、一度は社会からドロップアウトした少年たちが、少しずつ変わっていきます―。

目次

プロローグ
第1章 日本の少年院で保護犬の訓練プログラムができるまで
第2章 少年たちと犬たちの出会い
第3章 よい家庭犬をめざして
第4章 成長の日々
第5章 犬と少年の再出発
終章

著者等紹介

大塚敦子[オオツカアツコ]
1960年和歌山市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争の取材を経て、死と向きあう人々の生き方、自然や動物との絆を活かして、罪を犯した人や紛争後の社会を再生する試みなどについて執筆。『さよならエルマおばあさん』(小学館)で、2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞。島根あさひ社会復帰促進センター動物介在プログラムアドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

40
一心に相手を見つめる犬の写真に惹かれて手に取りました。保護権のお話です。そして同時に少年院にいる少年の話です。アメリカに囚人が犬の訓練をすることで本人も更生のきっかけを得るプログラムがあると知っていましたが、日本でも実践されているとは知りませんでした。登場する犬たちと少年に感情移入しちゃいます。犯罪が起こる背景の悲しさ。再生のため努力する人たち…。勇気づけられる内容でした。2023/02/28

yukision

34
大塚さんの「刑務所で盲導犬を育てる」と同様、少年院での保護犬訓練の様子を描いたノンフィクション。小さな成功体験を積み上げることが立ち直るためには必要という理念のもと、他人に心を開けなくなった少年が人に捨てられた保護犬を根気強く訓練することで自信を取り戻し、犬たちもまた訓練後、それぞれの場所でかけがえのない存在になっていく。もっともっとこんなプロジェクトが日本中に広がっていけばいいのに、と思った。2020/06/03

蜻蛉切

20
少年院の少年が「保護犬」を訓練するというGMaC(ギヴ・ミー・ア・チャンス)プログラムの取り組みを描いている。 訓練をする側、される側がともに再生を目指すわけだが、当事者は勿論、支援する側にとっても、「ウィン・ウィン」の関係であることが重要。 失敗してもやり直せる社会への一つのアプローチであろう。 作中で何度も繰り返される「スモールステップ」という考え方に非常に感銘を受けた。 勿論、この取り組みが万能ではないけれど、人も犬も変わるキッカケとはなるはずである。 相変わらず著者の写真は素敵だ。2018/10/31

joyjoy

8
少年院での保護犬の訓練プログラム。犬たち、少年たちが、共に成長していく姿に、胸が熱くなる。トレーニングでの「三つの掟」、『責任』、『チームワーク』、『前向きであること』が、押しつけでなく、プログラムを通して実感しながら少年たちの身についていくのが感じられて、いいな、と思った。これが動物を介することのよさなんだろうな、と。「介助犬を育てる少女たち」でも思ったが、コミュニティーのひとたちの理解と協力がすばらしい。サポートファミリーや、犬たちのセカンドオーナーとの交流に、心が温まる。GMaC、良い名前だ。 2022/02/20

くま美

5
対価を求めない動物は、人の心も穏やかにする。日本にもこういう取り組みを始めたことに感動。最後のロン(犬)からの手紙に感涙。2018/10/12

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