出版社内容情報
ひょんなことから手に入れた大量の大麻の種子。それはギフトかトラップか。『狭小邸宅』著者が“最低最悪の主人公”を生み出した!この小説には「最低最悪の奴(サーラレーオ)」しか登場しない。というか存在しない。いや、よく考えてみれば、おれたちの世界だってそうか。言ってやれ新庄耕。この世界に向かって。「くそったれ、サーラレーオ!」
――高橋源一郎氏
ひょんなことから手に入れた大量の大麻の種子。落ちぶれた男にとって、それはギフトかトラップか? 『狭小邸宅』著者による、圧倒的悪漢小説(ピカレスク・ロマン)!
日本人のカセは、バンコクでケチな西洋人に大麻を売って生計を立てている。恋人は浪費家のホステス。観光客を脅して小遣いをせびる強盗まがいの行為も慣れっこだ。あるとき幼馴染から、タイに来ているので会いたいと連絡が入る。「こっちでもバリバリやってるの? 聞いたよ、六本木で豪遊してたって」ああ、そうさ。あそこでヘマをしなければ、おれをコケにしてきた奴らを全員見返してやれたのに――。
金もツキも度胸もない、逃げ足だけは速い究極のダメ男が、タイと日本を疾走する!
冷めた喧騒
甘い葉群
土色の川風
花影の光
新庄 耕[シンジョウ コウ]
著・文・その他
内容説明
日本人のカセは、バンコクでケチな西洋人に大麻を売って生計を立てている。恋人は浪費家のホステス。観光客を脅して小遣いをせびる強盗まがいの行為も慣れっこだ。あるとき幼馴染から、タイに来ているので会いたいと連絡が入る。“こっちでもバリバリやってるの?聞いたよ、六本木で豪遊してたって”ああ、そうさ。あそこでヘマをしなければ、おれをコケにした奴らを全員見返してやれたのに―。金もツキも度胸もない、逃げ足だけは速い究極のダメ男が、タイと日本を疾走する!
著者等紹介
新庄耕[シンジョウコウ]
1983年、京都市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2012年「狭小邸宅」で第三十六回すばる文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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