出版社内容情報
「ダイイング・メッセージ」を始め、「足跡なき殺人」「密室殺人」「猟奇殺人」など、ミステリの王道を行く難事件をご堪能あれ!半分に千切られたトランプ、血染めの五芒星、握られた釣り餌、口の中の割れた茶碗、鼻の穴に突っ込まれた指……凶悪事件現場に遺されたあまりに不可解なダイイング・メッセージ。その真相に巨漢の名探偵・増加博士と痩身の羽鳥警部のでこぼこコンビが挑む! 不可能犯罪、トリック、ユーモア、そしてウンチクがたっぷりと詰まった“頭脳刺激”系ミステリー誕生!
二階堂 黎人[ニカイドウ レイト]
著・文・その他
内容説明
関係者の眼前に展開する血腥い不可能犯罪に、巨漢の名探偵・増加博士が挑む、本格ミステリのショートショート集。ダイイング・メッセージやアリバイ・トリック、密室トリックなど王道の謎から、「人工衛星の殺人」や「物質転送機」といった不条理設定の事件まで、稀代のトリックメーカーによる27の掌編を収録。
著者等紹介
二階堂黎人[ニカイドウレイト]
1959年東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。’90年に第1回鮎川哲也賞で『吸血の家』が佳作入選、’92年『地獄の奇術師』を書き下ろし単行本として上梓し、推理界の注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッちゃま
21
読み終えてから思うのは「読むタイミングは重要な作品」でした 。本格ミステリ+ショートショート&バカミスとでも呼べば良いのでしょうかね。不可能犯罪を増加博士が暴くパターン。かなり短い頁の中で問題とそれを解く鍵が提出される訳で強引かつ「それかよ」的な展開も多く、切れ味鋭い名推理を楽しむと言うより下手すりゃ毛利小五郎(名探偵コナン参照)ばりな迷推理ではないかとさえ思えてきます。でもまあ〜コレがひたすら続くと変に納得していく自分も居ました。良く言えば「思い付いたが使えないトリックを使ったショートショートミステリ」2019/06/11
きょん
16
一駅ミステリーみたいな小ネタ集。いくつかホントにその結論か?と思わなくもないけど軽く読めます。2018/09/03
キキベル
11
どんどん読めたけど、この推理は、あってるの?2023/01/25
naolog
11
こういうバカげたミステリーは受け入れられるのかなぁ。トリックありきのショートショート。ふざけるのも真剣だってものなのですが。2018/08/24
生田目 房一郎
10
増加博士可愛いよ増加博士(笑) 見てくれ、こんなに腹が出ている。27のショート・ショートを推理小説に拘ってみせる二階堂先生にも拍手。感心したり、そんな事かよと苦笑いしたり、おお、バッカスよ! 没ネタのつめ合わせに見えようが、安易な解釈なダイイング・メッセージばかり、なんでもいい。 主観が受け入れてる、だから面白い☺️ 容疑者名もAさん、Bさんじゃなくて命名が利いてる。すぐ解決するから覚えなくてもいいけどね。w2020/10/16