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出版社内容情報
――俺たちの間には五年の距離がある。それでも俺たちは、同じ星に生きている。小説が書けない文芸部員・シュウ。
ある日、彼のスマホに、詠名という少女から謎のメッセージが届く。
きっと悪戯だろう――はじめはそう流していたシュウ。しかし、
[もうダメだ。死のう]
送られてきたそんな言葉に、死ぬな――と思わず反応してしまったことから、メッセージを介しての、シュウと詠名の交流が始まった。
互いの趣味である小説の話などを通じて、親しくなっていく二人。
だが、いざ二人が実際に会おうとしたとき、衝撃の事実が判明する。
詠名が生きているのは――現代ではなく、なんと五年前だったのだ!
五年ぶんの夜にさえぎられた、時を超えた二人の恋愛の行方は……!?
高橋 びすい[タカハシ ビスイ]
著・文・その他
美和野 らぐ[ミワノ ラグ]
イラスト
内容説明
小説が書けない文芸部員・シュウ。ある日、彼のスマホに、詠名という少女から謎のメッセージが届く。きっと悪戯だろう―はじめはそう流していたシュウ。しかし、“もうダメだ。死のう”送られてきたそんな言葉に、死ぬなーと思わず反応してしまったことから、メッセージを介しての、シュウと詠名の交流が始まった。互いの趣味である小説の話などを通じて、親しくなっていく二人。だが、いざ二人が実際に会おうとしたとき、衝撃の事実が判明する。詠名が生きているのは―現代ではなく、なんと五年前だったのだ!五年ぶんの夜にさえぎられた、時を超えた二人の恋愛の行方は…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
小説が書けない文芸部員・シュウのスマホに、詠名という少女から届いた謎のメッセージ。絶望を感じていた詠名と交流を重ね、親しくなっていった彼女が実は五年前を生きる人だったという衝撃の事実に直面する恋愛小説。閉塞感しかない環境にいる詠名が書き上げた脚本で、文芸部を目の敵にする生徒会長と一緒に劇を演じることになったシュウ。物語の構図自体はとてもわかりやすかったですが、交わらないはずの五年の歳月を乗り越える彼らのやりとりはぐっと来るものもあって、危機的状況でも諦めなかった彼らが引き寄せた結末に救われる思いでした。 2018/06/01
ホシナーたかはし
20
カバーに惹かれて購入「君の名は。」の派生。ありがちだけど、内容が面白かったので及第点。ただ、後半にかけて盛り上がりに欠けるので、上下巻にしても良かったかも。それと、るかがシュウに思いを寄せていた、てのは、彼のどこに惚れる要素があるのかわからなかったので、正直必要無。後日談あればお願いします。2018/06/26
真白優樹
14
小説が書けない文芸部所属の少年が、謎の少女との交流を機に時を駆ける物語。―――探しに行くよ、時を越え刻まれたその声を。どこか灰色だった青春に色を与えてくれた君。だけど君がいる場所は時の壁のその先。そこに迫る危機を救う為に今駆け出す。真っ直ぐな想いが眩しいこの物語。その想いは時の壁を越えて響き、繋げた先の未来で本当の君と出会う。そんな彼等自身が手繰り寄せた結末がとても心地よく、爽やかでどこか余韻のある感覚を齎してくれる物語であり、ラノベ文庫単巻シリーズの中でも面白い物語である。 うん、とても面白かった。2018/06/03
わたー
14
【試し読み】★★★☆☆メッセージアプリで偶然知り合った少女は、実は5年前を生きていて…という導入から始まるSFチックな物語。メッセージアプリと通話のみで繋がる二人が、次第に惹かれあう過程はとても良かった。ただ、展開は容易に想像できるので、どうオチをつけるかで作品の真価が問われると思う。表紙は素晴らしいの一言。2018/05/30
彩灯尋
13
偶然送られてきたメッセージから始まる、2人の不思議な物語。もう一度、読み返して登場人物たちに寄り添いたくなる。ストーリーは難しすぎず読みやすいので、人にオススメしやすい作品かも。面白かった。2023/11/15