- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(中高生・一般)
- > 講談社 週刊マガジンKC
出版社内容情報
大今 良時[オオイマ ヨシトキ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
- 評価
工藤さんちの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
105
ウラリス編。死んでいった仲間達の魂と共にあるフシ。魂はフシには見えないが、フシのとる行動や肉体の反応に魂の記憶が顕れる。ハヤセの末裔を拒絶するパロナの記憶。人形を好むであろうマーチの記憶。フシは死者の魂の依り代と言えるかもしれない。他者の死の意味を慮り行動するフシは、「人間」としての知識や感性を得て来たのであろう。国家と教団。異形の力を持つフシを巡り、それぞれの思惑と欺瞞が交錯する。拘束を解き囚われの仲間達の所に辿り着いたフシ。異形の力を持つフシがウラリスでどう行動するのか。先が読めない展開。次巻を待つ。2018/09/15
眠る山猫屋
60
ボン王子の葛藤は、善意溢れる無邪気さと王座への執着。この極めてバランスの悪いハートを持つ彼は、フシを思い遣る気持ちを抱えながら、フシを利用し続ける。今までの誰よりフシの心情を理解しながら。トドちゃんが恋したのも、この王子さまの葛藤が優しさから来るものだと気づいていたから。ボンに巻き込まれるようにして、フシもカハクも人間らしさに目覚めていく。フシの更なる能力に、ボンはどう向き合うのか。今までのフシの成長の源でもある〝悲しい別離〟をひっくり返しかねないキーポイントを、作者はどう紡ぐのだろう、ハラハラだ!2018/09/18
トラシショウ。
29
ハヤセの子孫にしてその身に「ノッカー」の力を宿す青年・カハクを煩わしく感じていたフシは、その不死の力を次の王となる為に利用せんとするウラリス王子・ボンシェンに囚われの身となる。着せ替え人形の様に扱われる事に辟易しながらも身に迫るノッカー討伐を行うボンに付き従い、パロナの姿をとった事からカハクに求婚され、自身もマーチが好みそうな人形を手に取る穏やかな日々は、フシを危険視するベネット教の異端審問官の到来により一変する。前巻から承前、「ウラリス編」の続き。フシが気付かぬ力の進化が呼ぶものは(以下コメ欄に余談)。2018/10/08
レリナ
21
ポン王子が魅力的キャラ。この漫画に出てくるキャラは皆魅力的だ。フシが今まで以上に人間的になった。ポン王子には生き残ってほしいな。話、キャラどれをとって見ても最高の出来。この話はどんな結末を迎えるのか、楽しみ。フシの葛藤は今後の話に影響を与えそう。ポン王子がフシに与えたものはフシにとってかけがいのないものになりな気がする。人間味あふれるキャラを作り出すのが、うまいな。次巻に期待。2018/09/24
いっちゃんず
15
前巻の登場の時からよくわからなかったボン王子のキャラクターが徐々に見えてきた。意外とまともな人なのね。フシは相変わらずの不死身ながら酷い目に遭っているなあ。2018/12/30