清らかな、世界の果てで

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清らかな、世界の果てで

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065121436
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

天才毒物研究者・利根川由紀シリーズ第2弾! 挑むのは前代未聞の寄生虫犯罪? 迫真の医学サスペンス! 天才毒物研究者・利根川由紀シリーズ第2弾! 「身体の中を小さな虫が這っている」と訴えながら死んだ父親。その友人も転落死し、死体から大量の虫が発見された。前代未聞の寄生虫犯罪が進行しているのか? 続発する噛みつき通り魔事件との関係は? 犯人の巧妙な意図を利根川由紀は看破できるのか。迫真の医学サスペンス!

北里 紗月[キタザト サツキ]
著・文・その他

内容説明

「皮膚の下を小さな虫が這っている」と訴えながら死んだ男。その友人もホームから転落死し、死体から大量の虫が発見された。前代未聞の寄生虫症候群が進行しているのか?続発する噛みつき通り魔事件との関係は?散乱する謎に、天才毒物研究者・利根川由紀が挑む!

著者等紹介

北里紗月[キタザトサツキ]
1977年埼玉県に生まれ、千葉県で育つ。東邦大学大学院理学研究科生物学専攻修了。理学修士。日本卵子学会認定胚培養士。体外受精コーディネーター。『さようなら、お母さん』が島田荘司選第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作となり、2017年にデビュー。医療ミステリーの新星として注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

183
殺菌、滅菌、除菌・・いつからこんなにうるさい社会になったのだろう。常々感じていたことだ。菌との闘いで新しい菌が見つかるのでは?その前にその戦いで疲弊してしまいそうだ。よその国には行けない国民になりそうだ。そこでの利根川由紀登場!個性的な天才毒物研究者が「皮膚の下を小さな虫が這っている」と言って死んだ男とその友人の死の謎を追う。その解明を依頼した後輩学生の妹がなんと由紀の先生にあたる研究室で寄生虫に感染する。妹・若葉を救うべく感染の謎を解く。デビュー作に続く利根川由紀シリーズ開幕か。犯人はちょっと哀しい・・2018/08/02

🐾Yoko Omoto🐾

137
虫が人間の体に巣食い死をもたらした?その正体と原因を追う生物学研究者"利根川由紀"シリーズ2作目。専門分野ならではの真相の意外性、事件のミッシングリンクとその動機は非常に秀逸で、菌や寄生虫という身近で奥深いテーマへの蘊蓄もとにかく興味深かった。日本は世界でも有数の衛生大国と言われているが、同時にその過度な除菌による抵抗力の低下や既存の病の重篤化もまた衛生仮説として発表されている。悪いものを排除すれば全てが良くなるわけでは無いというのは、物事万事に共通して言えることなのかも知れない。[NetGally]➡2018/07/08

nobby

122
寄生虫がテーマの第2弾は正攻法で楽しめるミステリー。身体の中を虫が這う感覚を訴えての急死、電車ホームから転落した死体から湧き出る虫、これだけで何やらムズムズするが、その男2人が友人だったなんて言われたら、もう先が気になるばかり!現在の日本で想像し難い寄生虫殺人に混迷極めた末に、なるほど反転させられ行き着く展開は面白い。探偵役 由紀の特異キャラ設定はかなり増した印象…人物皆の突っ込み過ぎる言動や、あからさまな伏線描写はご愛嬌(笑)程よい蘊蓄具合で導かれる結末はせつなくも、ラスト繋がる美しいタイトルは魅力的。2018/10/10

117
今回は「「寄生虫」がテーマ。今はどこかしこに行っても抗菌、滅菌で今じゃトイレの便座さえ抗菌だ。清潔なのは悪いことではないけれど清潔ゆえのデメリットもあるんじゃないかと思う。残念ながら私は医者でもないから因果関係ははっきりとはわからないけれど、昔にはなかった病気が異常な程の清潔環境が影響しているものは少なからず存在しているはず。それと驚くのが由紀の人脈の広さだ。天才だとは言え一介の大学院生が他校の学者や刑事までもを動かすのは小説の世界とは言え面白くないはずがない。このシリーズ長く続くといいなと思いました。2021/11/03

モルク

102
シリーズ第2弾。噛みつき通り魔事件が発生する中、虫が身体の中を這うと訴えて死んだ男、そしてホームから転落死した男の傷からは無数の虫が這い出てきた。さらに、この二人とゴルフ仲間のもうひとりも…。ここに天才毒物研究者利根川由紀が寄生虫に挑む。由紀の行動力とまわりを配慮しない毒舌は健在。寄生虫にはいい作用もあるらしい。その姿を見たくがないために検索はやめた。だけど、怖いもの見たさの興味はある。タイトルや表紙の美しさに騙されてはいけない。読後は生物が食べにくい。2021/05/15

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