出版社内容情報
『ひなぎく』や『小さいイーダの花』、『小さなもみの木』などのアンデルセンの名作を藤城清治の影絵が格調高く彩る珠玉のお話絵本。藤城清治が「暮しの手帖」誌に連載していたお話が絵本になりました。
アンデルセンによる『ひなぎく』『ハンスのもらった鳥かご』『眠りの小人のオーレおじさん』『小さいイーダの花』『小さなもみの木』の5つのお話を収録。名作を藤城清治の格調高い影絵が彩る珠玉のお話絵本。
藤城 清治[フジシロ セイジ]
著・文・その他
著者等紹介
藤城清治[フジシロセイジ]
1924年東京に生まれる。慶応義塾大学経済学部卒。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には『銀河鉄道の夜』(原作:宮沢賢治、講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、宮沢賢治賞など多数の受賞、受賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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けんとまん1007
60
アンデルセンのお話を、そんなに知っているわけではない。それでも、知らないお話ばかり5話。寓話性に富んでいるお話のうえに、藤城さんの影絵が何倍も魅力を増している。というか、藤城さんの影絵を見ているだけでも、十分、こころが満たされる。随分前だが、影絵の森美術館へ行った時の感動を想い出した。2021/11/23
tulip
59
図書館から。アンデルセンのお話5つを藤城清治さんの素晴らしい影絵とともに読む。愛らしいハツカネズミの結婚式、月光が射し込む部屋で花々がピアノの前で踊っていたり、美しく飾られたもみの木のクリスマスツリーの絵など、ずっと眺めていたい。2020/10/15
kanata
31
かなしいお話に、うつくしい藤城清治の影絵の絵本。裏書に“暮らしの手帖に掲載されたものを一部改稿”とある。影絵+CGなのだろうが、カラフルなのに哀愁のある画面に驚き尽くし。どの話も小さきものたちの目線で語られる。花と鳥の互いに思いやる関係性を描いた「ひなぎく」、からだが不自由な息子がみせた勇気「ハンスのもらった鳥かご」、傘をもった不思議なおじさん「眠りの小人のオーレおじさん」、枯れた花を埋葬する少女「小さいイーダの花」、森の世代交代とクリスマスの夜のもみの木の輝き「小さなもみの木」を収録。2019/03/10
tellme
24
アンデルセンのお話5編。どれもとにかく美しい。お花やクリスマスツリーのキラキラした姿は圧巻!子供の顔も好き。実際に見てみたいなぁ。これからも素敵な作品を生み出して欲しい!2019/01/17
クラムボン
21
「ぶどう酒びんのふしぎな旅」が良かったので、同じくアンデルセンと藤城清治コンビの作品なので期待値が高かったが、それほどでも無かった。藤城さんの影絵が素晴らしいのに何故だろう? 特に見開き2頁に渡った絵には惹きつけられたのに。短篇なので物語に起伏を求める訳でも無いし、淡々と進むのはむしろ好みなのだが…。5話の中で「小さなもみの木」だけは二つの絵本で読んだことがあったが、それらに比べてると見劣りがした。どうやら話が省略されているようなので、それが原因かもしれない。2024/01/22
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