出版社内容情報
ダムに沈んた山村と現代の街が繋がったとき、少女は知る。誰かが生きたからこそ自分が在ることを。『蟲師』の漆原友紀が贈る感動作！酷暑続きで給水制限中のと、止まない雨が降りそそぐ山村。中学生・千波は、ふたつの世界で目を覚ます。それらは、彼女と家族の意識下の記憶の中で、同じ源流からなる世界だった──。流れた絆は、きっと繋がる。そこに水があったなら。『蟲師』の漆原友紀が贈る感動必至の物語。まるで長編映画のような上下巻。
漆原 友紀［ウルシバラ ユキ］
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えいこ
4
ダムに沈んだ村の物語。記憶と夢と現実を行き来しながら、世代を繋ぐ物語が顕になっていく。水の中の描写が美しく寂しい。2022/07/26
ゆっこ
2
蟲師を描いた人。独特な雰囲気がここにもあるのかなと、友人から借りる。 雨不足な夏。校庭で倒れた千波はその時、綺麗な川がある不思議な場所に行く。その後、風呂場でも気を失い、また同じ場所へ………そこから何度も行き来し、家族の記憶も交じり物語は進んでいく。2019/02/06
