講談社学術文庫<br> 興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方

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講談社学術文庫
興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065116432
  • NDC分類 209.3
  • Cコード C0122

出版社内容情報

「文明」とは何か。なぜ必ず滅ぶのか。いくつもの絶滅を克服し、多様な文明を生みだしてきた人類の、誕生から古代ローマまでを通観。講談社創業100周年記企画「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評につき、第4期刊行スタート。その1冊目は、東大名誉教授で、国立西洋美術館長、文化庁長官などを歴任した著者が、ヒトの誕生から古代地中海世界にいたる長大な文明史の「見取り図」を示す。
著者の青柳正規氏は、この40年あまり、おもにイタリアの遺跡の発掘に携わり、文明を「手触り」で理解してきた。本書では、メソポタミアの最初の都市文明・シュメールや、従来の文明観に大きな変更を迫っている「古代アンデス文明」、著者自身が近年手掛けているローマ帝国の遺跡・ソンマ=ヴェスヴィアーナの最新成果など、文明・文化の「多様性」に着目し、人類の歴史の大部分を占める「古代」を通観する。
約600万年前、直立二足歩行へと移行した人類には、多くのリスクが待ち構えていた。ホモ・エレクトゥスとホモ・サピエンスによる2度の「アウト・オブ・アフリカ」、現生人類に近い思考能力を持ちながら絶滅したネアンデルタール。我々は、いくつもの危機を乗り越え、環境に適応し、地球上のあらゆる陸地に拡散し、農耕というイノベーションを経て、文明を築くようになったのである。
では、「文明の進歩」を測る物差しは何か。現代人はなぜ、過去への時間認識が縮小し、「歴史」への感覚が鈍ってしまったのか――。廃墟と化した遺跡には、私たちの現在を知り、未来を考えるヒントが隠されている。[原本:『興亡の世界史00 人類文明の黎明と暮れ方』講談社 2009年刊]



序 章 文明史を学ぶということ
第一章 ヒトから人類へ
第二章 農耕というイノベーション
第三章 文明の誕生
第四章 多様な文明の隆昌
第五章 古代地中海文明
おわりに――文明が滅びるとき

青柳 正規[アオヤギ マサノリ]
著・文・その他

内容説明

直立歩行のリスクが、ヒトに「文化」をもたらした。地球上に拡散した人類は、約一万年前に始まった農耕というイノベーションを経て、各地に多様な文明を築く。シュメール人による最古の都市国家から、従来の文明史観に変更を迫る古代アンデス文明、著者自身が手掛けたローマ帝国の新たな遺跡まで、長大な文明史の見取り図を示し、人類の危機を考える。

目次

序章 文明史を学ぶということ
第1章 ヒトから人類へ
第2章 農耕というイノベーション
第3章 文明の誕生
第4章 多様な文明の隆昌
第5章 古代地中海文明
おわりに―文明が滅びるとき

著者等紹介

青柳正規[アオヤギマサノリ]
1944年生まれ。東京大学文学部卒。文学博士。古典考古学、美術史を専攻。東京大学教授、国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、文化庁長官などを歴任し、東京大学名誉教授、山梨県立美術館館長、日本学士院会員。おもな著書に『エウローパの舟の家』(地中海学会賞)『古代都市ローマ』(マルコ・ポーロ賞、濱田青陵賞)『皇帝たちの都ローマ』(毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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風に吹かれて

14
人類が生誕して、古代文明はどのように築かれ滅んでいったのか。文明の生成の様相は文明ごとに異なっている。そして、それは環境とどう共存していくか、ということが大きな要因のひとつであることを改めて理解させられた。豊かな動植物の生育に恵まれた環境での生活であれば狩猟生活が可能であるが、灌漑設備を整備することで、つまり自然に手を加えることで農耕が発展し人口増加に対応できた。またローマ古代帝国は周辺地域とのかかわりが文明の衰亡に大きく影響したことなど、“今そこにある危機”を感じさせる現代的課題を考えさせられた。2018/10/15

遊未

6
最近、通史の新しいシリーズを見かけるようになり、これはかなり昔とは異ってきたのかな?と。人類の分岐についてもかなり昔の内容とは変わってきています。寂しいけど、文明は必ず滅びるし直線的に進化ばかりしていくものではないと。一冊の中でインダス、中国、アメリカ大陸まで広範囲に渡っていることは驚きでした。昔の通史を読んだ方にもぜひお薦めの本です。2025/01/04

刳森伸一

5
人類誕生から古代文明までの歴史。四大文明史観を退け、文明の多様性とそれぞれの文明の独自性に目を向けた論考になっている。環境と文明の関係、そして個人的に全く勉強が届いてない中国文明とエトルニア文明の解説が特に良かった。2018/07/12

るるぴん

4
読破に時間を要したが面白かった!人類は二足歩行に進化し、協力し合いながら狩り・子育てをするために集団で暮らし始める。動物の飼育、農業イノベーションがおこり、豊富な食糧を確保する段階で調理器具や青銅器などが開発される。そして盗賊から守りを固める必要が出て兵器が開発される。大規模化したのが「戦争」だ。敗者は「奴隷」として使役。文明の隆盛が遅い地域は「自然の恵み」が豊富だったためと考えられるとも。古代建築物で「神殿」があったのは、自然の恵みを神に祈る文化があったことを示す。拡張主義の危うさも。文明は永遠ではない2022/06/15

kayaki

4
これまで地球上にあった古代文明の数々は、いかにして滅んでしまったのか。他民族・異文化の侵略や、環境破壊に伴う自然災害で滅んだとする説が多い気がします。著者は、「文明は必ず滅びる」(359頁)と断言するのです。それは、自分たちの文明は他より「優れている」こと、そして文明は「進化」するものであること、という思い込みから来るようです。その思い込みが瓦解すると、精神的に脆い人間は成長の義務感で追い込まれ、「自壊」するという……今の文明と比較せずにはいられなくなります。古代文明ひいては歴史を学ぶ意義は、ここにあり。2022/02/04

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