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出版社内容情報
罪人はただ一つの真実に触れた。人は、人を殺してはいけないんだ。罪は贖えるものではないけれど、君がいるなら背負っていける。“罪”には“罰”を。ならば少年たちの願いは、裁かれるべきなのか──。 さえない高校生・信太郎。彼と幼なじみの4人には、他の誰にも知られてはならない宝物があった。それは暗い洞窟に眠る、5年前に彼らが犯した大罪の証拠……。高校2年の夏、彼らの秘密に忍び寄る影が。姿なき敵の暗躍に、5人の距離が変わり始める。 とっくに血に染まったその腕で、秘密と友情は守り抜けるのか。 美麗な筆致で綴られる新世代のクライム・サスペンス開幕!!
──最後に。罪人は、ただ一つの“真実”に触れた。謎はすべて明らかになり、嘘はすべて剥がれ落ちる。人は、人を殺してはいけないんだ。殺人をめぐる物語は、このようにして閉幕する。その罪は、決して贖えるものではないけれど、この魂は、呼吸をするたびに軋むけれど、君がいるなら、背負っていける。だから、この身の望みはひとつだけ。「傍にいてください。永く、永く──」
第84話
第85話
第86話
第87話
第88話
第89話
第90話
第91話
第92話
第93話
最終話
エピローグ
内海 八重[ウツミ ヤエ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
明かされる事件の背景は思っていたよりも凄惨で、父親殺し自体もそうだったけど、一体どうすれば良かったんだろうとかちょっと考えてしまった。でも状況的にも嘘に嘘を積み重ねていくのは限界が来ていて、妥当な結論に落ち着いたのには納得感。それでも失われなかった絆が描かれた結末には少しだけ救われました。2018/08/16
トラシショウ。
28
「罪とは償うものではなく、背負い続けていくものなんですね」。泥沼にこじれた関係の果てに明らかになる真犯人。あの日仲良しだった五人の少年少女達は、仲良しだったからこそ同じ罪を犯した。仲良しだったからこそ互いを気遣い、或いは守ろうとし、或いは他の命を奪い、或いは見殺しにした。罪を犯せば罰を受ける。5年前の秘匿された殺人が暴かれ、裁きを受けた果てに待つものは。生者皆無の表紙が印象的な最終巻。いささか冗長な所もないではないが、イヤミステイストの青春ミステリとしてはなかなかに納得のいく完結。(以下コメ欄に余談)。2018/04/13
陸抗
21
最終巻。つかの間見せた、父の優しさに戸惑い、殺すことをためらった新太郎。5人のやるべきことは、児童相談所か警察に連絡することだったのかもしれない。罪の重さを知り、ずっと背負うことを決めたのなら、同じことは繰り返さないだろう。多少は救いのある終わり方で良かった。2018/09/04
コウ
10
なるほど、そういう真相なんですね。全て分かってからの流れは綺麗だな、と思った。人は人を殺してはいけないんです。その当たり前の事実に目を背けることなくこれからの未来を想像させる終りも良かった。ただ、明を殺したことを周りが軽く見ているような感じはしてしまいましたね。2018/12/31
HK
10
完結。謎解きもキャラクターの顛末もきれいにまとめており、エログロサイコがえげつないクライムものの雰囲気が強かった序盤から考えると、少年少女の「罪」を介したダークな青春ものとして甘くはないが爽やかなラストで締めていて大いに感心。ただ一方で、序盤のスタイルのまま彼らが堕ちて破滅するノワールなストーリーの方が自然だし個人的には面白くなったであろうと思うので、良くも悪くも力業で少年マンガ的な健全さを保った印象。2018/04/15
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