星海社FICTIONS
スノウラビット

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065105764
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1950年の東京から、1650年の江戸吉原へ--。タイムリープに誘われた伊瀬顕嗣と、遊女・白笛の間に紡がれる、哀切な恋物語。

内容説明

時に1950年、占領軍統治下の東京―。職務にて台東区千束町を訪れた警察吏員・伊瀬顕嗣は、いつの間にか時間を跳躍し、1650年の江戸吉原に足を踏み入れていた…。徳川家光治世下の吉原で追われる顕嗣は、すんでのところで美しき遊女・白笛に救われる。しかし、窮地を脱して昭和に戻った顕嗣が知ったのは「白笛が、顕嗣と出会ったわずか数ヶ月後、吉原からの足抜けに失敗し、命を落とす」という残酷な歴史だった。再びタイム・リープを試みた顕嗣の前に、江戸吉原での拳銃殺人事件が立ちはだかる。歴史を改変し、白笛を救うことはできるのか?そして、顕嗣はなぜタイム・リープに巻き込まれたのか…。戦後東京と江戸吉原―300年を往還して綴られる、哀切な恋物語。

著者等紹介

伊吹契[イブキケイ]
作家。1983年東京生まれ。法政大学経済学部卒業後、システムエンジニアとして会社勤務。『アリス・エクス・マキナ』で星海社FICTIONS新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

14
泣いた。泣かされた。戦後、警察吏員の伊瀬顕嗣は突如300年前の江戸吉原へタイム・リープしてしまう。そこで、追われる顕嗣を助けたのは美しい遊女・白笛。彼女が3ヶ月後に死ぬことを知った顕嗣は過去を変えようとする。そんな、彼に吉原での拳銃殺人事件が立ちはだかる。これは、ラブストーリーだ。主人公を取り巻く人々は、愚かで浅ましい部分もあるが、優しい。熊田直房に泣かされた。なんてやつだ。歴史を変える一石を投じる人間がいたとしても、その時代を生きた人間の努力こそが決め手である。序章と終幕の比較も面白い。2017/10/15

柏葉

1
1950年代の警邏吏員の青年×江戸時代前期の花魁×タイムリープもの。デビュー作が大変に面白く本書も作家買いしたのだが、やっぱり伊吹契のテキストは好みだなと思った。主人公の警邏吏員の一人称によりジャケツや衣紋かけなど古い言葉が出てくるのがその時代をそのまま現しているようで心地良い。物語は1950年代と江戸時代前期を行き来するのだが、戦後の荒廃と復興のの空気も感じるし吉原の存在もありのままに感じられる。ラストは本から目が離せなくて駆け抜けるように読んだ。もっと知られてもよい一冊。2020/11/29

ヒビナ

0
タイムリープ×時代物。直房が好き。2018/02/14

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