出版社内容情報
「メイド」はいかにして日本社会に受け入れられたのか? アニメ、ゲーム、コスプレ等あらゆる角度から日本のメイドブームを紐解く。
内容説明
執筆6年。これぞメイド研究の基礎文献にして、愛と狂気に満ちた驚きの研究成果。脇役だったはずのメイドたちが、文化の主役になるまでの軌跡。
目次
第1章 メイドブームの前景1970年代から 『世界名作劇場』と少女漫画にいたメイド(幼い頃のメイドとの出会い;児童文学と『世界名作劇場』シリーズ ほか)
第2章 第1期メイドブーム1990年代 「メイドさん」の再発見と「屋敷」からの解放(メイドが表舞台に出てきた1990年代;“守”館のメイド ほか)
第3章 第2期メイドブーム1990年代 制服・コスプレブームの中のメイド服(実在する職業服をベースにしたメイドブーム;「制服」ブームの中のメイドさん ほか)
第4章 第3期メイドブーム2000年代前半 「日本のメイドさん」の確立(メイドが主役の時代へ;戦わないアンドロイドとしてのメイド ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡裕之
3
縷述しすぎ。いっぱい調べたんで削れなくていっぱい書いちゃいました~という感じ。序盤は流れを整理しようという意図があるが、後半から意図が消滅。メイドカルチャー史というよりも、メイドが出てきた作品紹介に堕している。年代も、一方ではゼロ年代に突入しながら、一方はまだ90年代という始末。通史ではない。これでは見取り図は得られない。後半の作品紹介は、メイドカルチャーの発展の一例として作品を取り上げるのではなく、「こんなのもありました」と節操のない紹介に堕している。今年読んだ本の中では、かなりがっかりの一冊。2024/10/12
ひふみ
1
殆ど拓かれていない研究分野という意味でも興味があった 資料集めから執筆までほぼ個人でされているはずなので、これからも応援したい 後編も読む
エリオちゃん
1
メイドの魅力は主従関係と。 エロゲーがメイド文化を育む一助をしていたって歴史はすごいな。サブカルの源流はエロの力が大きいのかもしれない。2017/10/31
tban
1
メイドにも歴史あり メイドカルチャーを通史で見るという 正に愛と狂気の所業。それは少女まんがや 果てはSM文化にまでおよんだ視覚的起源や 記憶を呼び起こす楽しい作業に満ちている。 モノクロなのは残念だが図版も豊富で オビさえ外せば、ご覧のように単なる テキストになるという、優れた造本。 奥ゆかしい。2017/10/27
誠一
0
メイドイメージの強い作品はもちろん、イメージがほとんどない意外な作品まで網羅しているこの作品は日本のメイド文化を知るにはもってこいの一冊だ。海外の文化である「メイド」がいかにして日本の「メイド」に移り変わっていったのか丁寧に作品紹介も交えつつ書かれているのでとても読みやすい。2018/01/05
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