モーニングKC<br> 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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モーニングKC
夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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  • サイズ コミック判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784063883381
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

「さみしさ」には、種類がある。私たちは、心をすりむいていたんだ。言葉に出来ず葬ってきた感情に光をあてた最新短編集。

初作品集『変身のニュース』/第二作品集『僕は問題ありません』(各全一巻)、両作品とも「俺マン」トップ10入り&「このマンガがすごい!」にランクイン!! 業界最注目の新鋭が、あらゆる種類の「さみしさ」を描いた最新短編集。

好きなものは世の中にいっこでいい。大切なものに代えがあるのは、さみしいから。…第一話「明日も触らないね」よりこれまでにないマンガ表現を模索する絵柄や描写で、評論家や目利きの書店員から2010年代を牽引する逸材として注目を集める宮崎夏次系の最新作。今作では、人間のあらゆる種類の「さみしさ」を描いた短編九本が収録されている。

《第一話》明日も触らないね
《第二話》夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない
《第三話》リビングで
《第四話》わるい子
《第五話》ごらんJ組の様子を
《第六話》毎日
《第七話》石鹸
《第八話》なほちゃんの白いたまごやき
《第九話》妙な夢

【著者紹介】
第56回ちばてつや賞一般部門にて、『赤い朝』で準入選。「モーニング・ツー」40号から『夕方までに帰るよ』を短期集中連載(※未単行本化)。

「モーニング・ツー」53号から『変身のニュース』を連載(※文化庁メディア芸術祭マンガ部門「審査委員会推薦作品」に選出)。この作品より、「夏次系」を「宮崎夏次系」と改名。

「モーニング・ツー」63号より『僕は問題ありません』を連載。「月刊モーニング・ツー」2013年11号より『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』を連載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダリヤ

64
おだやかに、あたりまえに過ぎてく日々に見落とされ、気づかないように、こわさないようにしているものがきっとだれにでもあって、そんなのをすんごい切り口でおしえてくれる。宮崎さんの作品たちはどれもほんとせつなくいとおしい。石鹸のおにいちゃんが、なんだかわたしもわすれられない。2014/07/16

Peter Rabbit@ポプちゃん大好きです

33
《感想》暴力を振るってくるように豪快に作者のメッセージが伝わってくる。今を生きる忙しい人々にぜひお勧めしたい作品だ。一遍一編ごとの読了感がたまらず、するすると一冊読了し終わってしまう。少し頭の狂った登場人物達がこの作者に描かれることでものすごい物語を作り上げて本当に心に響く作品だった。題名が不思議で読んでみようと思ったものの、中身も最後まで不思議なままだった。読んでると頭がおかしくなってしまいそうなほど強いメッセージ性と登場人物がどんどん押し寄せる。またの機会があれば再読したい。是非一度読んでみては?2023/01/16

kanon

31
そうか、人間のあらゆる種類の「さみしさ」だったのか。全編を通して描かれていたのは。でもなぜか、その奥に見えるほんの少しの「希望」も見えた気がした。これも全編を通して、だ。その「希望」が余韻となっているから、結局のところ読後感は幸せに満ち溢れているのだった。あとやはり宮崎さん絵が凄く上手いと思う。六話の「僕は毎日」の一頁使って描いている草の生やし方を見て、確信した。どこか惹かれる絵を描くお方だ。2016/10/11

gelatin

27
★★★★(★) 『僕は問題ありません』がたいそう良かったので、同じ作者2冊目。不思議系のようでいてしっかりと出来事の筋道が通っているのが魅力。それによって引き出される感情の流れもごくごく自然。だからすとんと胸に落ちるのかも。ショートフィルムのような切り取り方。「リビングで」が特に良かった。2014/08/07

海恵 ふきる

18
普段あんまりそういう事はしないのだが、気が向いたので装丁のみをみて漫画本を買うということをしてみた。結果的に、内容も重みをもって心に残るものだったので掘り出し物をみつけた気分。絵柄も独特かつエモーショナルで可愛らしい。擬音のフォントも自分なりのものを生み出していて凝っているのが印象的だった。擬音自体すこしボケていたりする。ストーリーはごくごく淡々としているが、絵に現れた登場人物の感情が、こちらまですこし呼吸がしにくくなるほどの鮮度で流れてくる。もう1冊同じ作者の気になる作品があるので、機会があればそれも。2019/03/19

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