アフタヌーンＫＣ 我らコンタクティ

森田るい

講談社（2017/11発売）

• サイズ コミック判／ページ数 255p／高さ 19cm
• 商品コード 9784063882971
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力！だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに！カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む！いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

同じ事の繰り返しの日常に嫌気がさしているOL・カナエは、ある日近くの工場で働く小学校の同級生だったカズキと再会、二人だけが知る記憶の為、宇宙に向けての打ち上げロケット製作に打ち込むその姿に、カナエを始めカズキの兄テッペイ、近所のバーのオーナー梨穂子らが、初めは嫉妬や金目あてや破滅願望から関わり、やがてその熱に感化されていく奇妙な日常モノ。映画好きを自認する作者の初連載らしいが、クセのある絵柄を全一巻で、さながら一本の映画の様にまとめあげた佳作。少し前の話題作を重版でようやく読めたよ(以下コメ欄に余談)。

2018/06/03

[momogaga]

レンタル。キーワードは「宇宙」「夢」「兄弟」。昭和を感じさせる画がいい。

2019/04/29

[JACK]

◎ 仕事で上司との折り合いが悪く、会社を辞めたいと考えているカナエ。兄が経営する町工場で働く寡黙な変わり者かずき。かずきは何年も会っていなかったカナエを待ち伏せして、ロケットの燃焼試験を見せる。小学生の頃にカナエと一緒にUFOを目撃した影響で、彼は何年もかけてロケットを作っていたのだ…。前半は変わり者ばかりが登場するわ、物語が進まないわで心配でしたが、後半になってからは怒涛の展開が待っています。なんとしてもロケットを打ち上げたい、という熱い想いが描かれていて感動しました。

2018/01/27

[なっぱaaua]

一般人で太陽系外目指すのが本当にできるのか分からないけど、ロマンだよね。ボイジャーも音楽や声を乗せてたよね。１９７０年代からの夢。宇宙って素敵。それに挑むためにかずきとカナエが突き進む話。いいなぁ。絵柄は好きでないけど、お話には引き込まれてしまう。１巻完結だけど、昨年のマンガ大賞の２位に選ばれただけはありますね。絶対生きているうちは無理だけど、宇宙には憧れるな～。

2018/06/10

[Nishiuchi130]

たまにこんなマンガに出合えるから本屋さんいかないとなんだよね。センスの塊。/仕事やめたいお金ほしい女カナエ、コミュ障こじらせてる町の工場勤務かずき。かずきは昔、ふたりで見たUFOに感動し、宇宙人に自分が好きな映画を見せたいという夢を持っていた。そんなふたりのロケット開発人間模様/絵は上手ではないけど、味があり、流れがあり、ユーモアがある。話は泥くさくもあり、きれいごともあり、でも深く心に届く。なんだこれ。ぎっしり凝縮されたドラマが疾走しはじめたらもうとまらない。超おすすめ。

2017/12/10