アフタヌーンＫＣ ｇｏｏｄ！ＡＦＴＥＲＮＯＯＮ 鉄風 〈７〉

太田モアレ

講談社（2015/09発売）

• サイズ コミック判／ページ数 143p／高さ 19cm
• 商品コード 9784063880847
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

選抜トーナメントで、決勝進出を決めた夏央。彼女が見つめる準決勝第２試合、標的・ゆず子にアクシデント発生！

ゆず子と戦うために、新人枠選抜トーナメントに出場した夏央。幼なじみとの死闘を制し、彼女は辛くも決勝進出を決める。準決勝第２試合でのゆず子の相手は、実力と特殊体質を合わせ持つ難敵パク・ドゥナ！決勝戦進出するのはどちらだ！？

【著者紹介】
2007年春の四季賞、『囚われクローン』で四季賞受賞。
同年秋の四季賞、『魔女が飛んだり飛ばなかったり』で四季大賞受賞。
2008年「good!アフタヌーン」で『鉄風』連載開始。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[H29リオのカーニバル]

私の好きな言葉に「努力には限界があるが、無我夢中に限界はない」がある。ゆず子は、この物語のそんな存在なのではないか。誰だって怖いし恐ろしい。でも、ゆず子はただただ現状を「楽しみ」「無我夢中」の心境にいられる稀有な存在。きっと、対戦した者は負けたことと併せて己自身の中の恐怖と対峙することになるのではないか。だから夏央はゆず子を嫌悪するのではないか。

2015/09/14

[イーダ]

ゆず子の異常性が徐々に表れてくると共に、夏央の「普通の女の子」の部分も出てきていますね。タイプと性格が正反対なんだなこのふたり。試合、お兄ちゃんが見に来てくれるといいですね。

2015/09/29

[紫雲寺 篝]

試合後安穏と夢を見ながら眠るナツオとは対照的に、馬渡ゆず子の前に強大な敵が立ちはだかった。キックもパンチも巧みで、更には二重関節まで持つ女、パク・ドゥナ。試合の行方は……。そして気持ちを改め、ナツオは決勝の舞台へ向かう……！！マリオ・コルデイロの性格の悪さが際立った今巻。しかしそれにも勝るゆず子の異常性には飲み込まれてしまいそうになる。最後の舞台は今までのシーンを思い返させるような所もあり良かった。殴り合いをする少女達と、それを取り巻く大人達の、性格の歪み具合が毎回しっかりと読み手に伝わり興奮する。

2015/10/09

[いっしー]

「欠落を抱えた化物」ゆず子の闘いっぷりが主に描かれる。そしていよいよ始まる決勝前、「ボコボコにされたい？ボコボコにしてあげたい？」という問いかけに「秘密です」と頬を染める（？）夏央が素敵だ（笑）

2015/09/29

[しろおび]

ゆず子の異質さは変わらぬ純粋さだ。言い換えればJKにもなってお脳の程度は幼稚園児と大差ない。戦う！楽しい！お前！強い！俺！嬉しい！　大体こんな感じ。それが黙々とこっちを叩き潰しに向かって来るってんだから、相対することの気持ち悪さたるや想像に難くない。で、8巻で完結ってまたそんな、エイプリルフールはとうの昔ですよ太田先生。

2015/09/18