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出版社内容情報
新星SF作家として四季賞審査員の萩尾望都氏も絶賛した庄司創の短編集。表題作のほか『辺獄にて』『パンサラッサ連れ行く』を収録。
新しいSF漫画の描き手として、アフタヌーン四季大賞受賞と同時に熱い注目を集めてきた庄司創の短編集。遺伝子デザインが施された人類が暮らす社会を扱ったデビュー作『三文未来の家庭訪問』、宇宙人が用意した「人生完結センター」におけるヒューマンドラマ『辺獄にて』、古代生物をモチーフに信仰と社会を問う『パンサラッサ連れ行く』を収録。練り込まれたストーリーとセンスオブワンダーが、心をたまらなく刺激する!
新しいSF漫画の描き手として、アフタヌーン四季大賞受賞と同時に熱い注目を集めてきた庄司創の短編集。遺伝子デザインが施された人類が暮らす社会を扱ったデビュー作『三文未来の家庭訪問』、宇宙人が用意した「人生完結センター」におけるヒューマンドラマ『辺獄にて』、古代生物をモチーフに信仰と社会を問う『パンサラッサ連れ行く』を収録。練り込まれたストーリーとセンスオブワンダーが、心をたまらなく刺激する!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
16
帯の萩尾望都さんご推薦に惹かれ…絵はイマイチかなと思うけれど、扱っている題材が3編とも面白い。遺伝子操作による”産める男子”が主役の表題作は、ジェンダーや洗脳教育など色々な問題提起がなされる。市の委託業者派遣の少しセコい相談員さんがまたユニーク。不遇な育ちながら人並みの生活を手に入れたものの妻に去られた中年男が脳死状態で天国・地獄をバーチャル体感する「辺獄」。カンブリア紀の滅び行く海底生物を人の姿で描く「パンサラッサ連れ行く」はちょっと九位諒子テイスト。いずれも救いのある暖かな結末。2014/05/21
ぐうぐう
14
驚くべきクオリティ。庄司創の才能は、まったく疑いようがない。ところが、その才能があからさまに伝わってくるわけではないのが奇妙だ。例えば一見拙い画風がその才能を巧みに隠蔽しているかに思える倒錯に、わけもわからず震えが来る。高度なSFが、しかしニヒリズムを招くのではなく、人間を、否、命を信じていることに、感動させられるのだ。2013/03/30
白い駄洒落王
13
就寝前に読了。奇妙なデジタル的地獄&天国。子を生む機能をもった男の子の話。カンブリア紀の生命体の擬人化。良質なSF短編集で掘り出し物だった。2013/12/30
ブレーメン
12
素晴らしい作品です。絵は一見すると下手なように見えますが、そういう画風です。読んでいると下手ではないのが分かります。 生きとし生けるものの生と多様な性と心 、ひとを、今を、未来を大切にしたい人なのだろうなと思いました。 2013/04/13
よしだ
10
SFをベースにして宗教や哲学や人生観や愛などのテーマを絡めた話を3つまとめた短編集。単にSF作品ではなくて主題が幾層にも重なっていて読み応えがある傑作だと思う。行間を感じ取れる漫画で読み返すたびに印象が変わってそこも面白い。2013/03/28