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出版社内容情報
逃亡奴隷ガルザル。女奴隷アルネイズ。かつて夫婦だった二人は失った幸福を取り戻すべく血みどろの逃走を試みる。
奴隷となったトルフィンが暮らす農場に、逃亡奴隷ガルザルが侵入した。凶暴で腕の立つガルザルは農場の用心棒たちを退け、女奴隷アルネイズを強奪しようと暴れ回る。かつてガルザルとアルネイズは夫婦で、戦に巻き込まれて奴隷に転落、ガルザルは妻を取り戻そうとしていたのだった。実情を知ったトルフィンと奴隷仲間エイナルは、二人が幸福を取り戻す方法はないか思いをめぐらせ、二人の逃亡を手助けしようと行動を開始する。
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanon
66
VINLAND SAGA―その言葉の意味が強くなってくる。その言葉の大切さが。物語に入り込んでくる。「水平線の向こう…どんな権力も届かない、どんな奴隷商人も知らない、水平線のずうっと向こうの地…」世界全体から戦争を止める方法は知らないけど、せめて一つの村くらいでいいから何も争いが無い場所を作りたい。そこに死者の魂を鎮める塚を築きたい―とトルフィンは言う。でも時には平和や自由の為には争うことも必要…と人々は悔しくも考える。でも迷わずに言う。「平和の為に戦争をしては意味が無い」と。意思が頑なで本当に格好良い。2013/12/04
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
53
今巻ではいよいよトルフィンと王の邂逅かと思っていたら、その前にトルフィンは奴隷と戦争という現実に向き合うことに。こういう一つ一つのエピソードがこのマンガの重厚さを作っているんですね。2012/12/10
めっし
52
連載中の漫画の中で最も芸術性の高い作品群の中に入る。時代考証の緻密さ、クヌートの時代の名もなき人々という焦点の合わせ方が「シブい」。そして中世封建世界の略奪殺戮が空気のように当たり前の社会の中で、「奪った命」という重すぎる負債を抱え苦しみ悶える主人公が、どうしようもなく進行する事態に対し、ギリギリの選択を迫られる姿に普遍的な物語性を感じる。洗濯する手が激しくひび割れて荒れているアルネイズの表情、これがさりげなく描けるところがすごい。今後の方向性が示された感もあるが、おそらく「逃避」で終わることはないだろう2012/12/08
こも 旧柏バカ一代
42
この辺りから戦争も奴隷もないヴィンランドを目指すようになるんだよな。 戦に負け、奴隷にされた夫婦。夫は多くの人を殺めた逃亡奴隷、妻はお腹に今の主人の子供を妊娠中。 それでも妻を迎えに行き、子供を探そうとする。。。酷い話で物悲しい。HPにて追記 https://www.kashiwa1969.online/?p=64602020/01/22
Die-Go
28
逃亡奴隷の悲しさ。アルネイズの愛と逡巡。 トルフィンは自らの生きる道を見いだせるのか。★★★★★2022/06/08
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