出版社内容情報
里中満智子の大河歴史ロマン、30年越しでついに完結! 統一国家の形成と安定を信念とした女帝の最期とは!?
大宝律令が施行され、日本が統一国家として歩き始めた702年。父・天智天皇と夫・天武天皇の意志を継ぎ、国づくりに命を捧げた持統天皇。その波瀾に満ちた生涯が幕を閉じる……。里中満智子の大河歴史ロマン、30年越しでついに完結!
大宝律令が施行され、日本が統一国家として歩き始めた702年。父・天智天皇と夫・天武天皇の意志を継ぎ、国づくりに命を捧げた持統天皇。その波瀾に満ちた生涯が幕を閉じる……。里中満智子の大河歴史ロマン、30年越しでついに完結!
【著者紹介】
1月24日生まれ。大阪府出身。1964年に第1回講談社新人漫画賞を受賞してデビュー。日本書紀からギリシャ神話まで、スケールの大きな物語を数多く手掛けており、漫画や文化の普及に向けた活動も多岐に渡る。代表作は『海のオーロラ』『アリエスの乙女たち』『あすなろ坂』ほか多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
51
完結に相応しい、相纏めな内容。まず、男を待ち続けるだけだった但馬が自分の幼さに気づき、大きく成長する。律令制の完成と、三千代が優しいだけで頼りない珂瑠を、「新時代の天皇」と諭している所が良かった。なるほど三権分立的な始まりかぁ。『古事記』と『日本書紀』についての考察は著者オリジナルらしいが、この考え方は面白い。何より作者が30年を費やし、光を当てたかった持統天皇の生きざまは、私のように歴史に疎い者でも、面白い物語を通じて好意的に読むことができた。そして、ちゃんと完結して本当に良かった。満喫しました!2018/12/16
そら
33
最終巻。達成感!(笑)。それにしても、犬養三千代→橘三千代、息子の葛城王→橘諸兄、阿閇皇女→元明天皇、氷高皇女→元正天皇、珂留皇子→文武天皇、首皇子→聖武天皇、、名前、変わるのややこしいわ!でも、めっちゃ勉強になった〜!持統天皇、凄かった、、。「日本初」だらけ。この巻でもあります。歴代天皇で日本初の火葬。次は「長屋王残照記」に行きま〜す😊2021/04/16
椿
17
いよいよ完結。讃良は最後までいろいろやりたいことでいっぱいだったんだなぁ。持統天皇の火葬は知ってたけど、盗まれて骨が捨てられてしまったとはビックリ。続きが読みたいなぁ、と思ったけど、既に出てるのか(笑)2016/03/28
ruki5894
12
あぁとうとう読み終わってしまった。楽しかったなぁ。堪能した。来年は奈良へ行こうと思う。2023/12/25
荒野の狼
12
阿閇(あへ、元明天皇):あなたたちの父上は自分勝手に苦しんでいたわけではないわ。人の心の痛みを想像して苦しんでいた。強くはないけど優しい人だった。11巻p332 持統天皇:もし本気で願えば この私でも優しくなれるかしら。 阿閇(あへ、元明天皇):上皇さは もう十分優しいですわ。その場しのぎの気休めは いっさい おっしゃらない。それは真の優しさだと私は思います。11巻p362 2021/07/04