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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
9
この作品は何気に才能格差社会を表現している、と読めないこともない。「才能」を「血統」としても間違いではない。十歳の少年が既に大学卒業程度の学識を有していてもそれはまぁ「努力」の範疇かもしれない。しかし二・三週間だかで外国語である日本語を習得し、習った拳法は一か月もせずに数年分の結果に比肩させ、そして生来の魔力量に、顔面偏差値の高さ。それに対するルサンティマンがこの巻にて「主人公」や「主役」の言葉を鍵に問われている。その答えは一種の「ノブレス・オブリージュ」である。しかし卑屈な読者は腐らずにいられるかしら?2016/03/25
ピク
5
1冊丸々ネギVSラカンで、格闘マンガに憧れつつ美少女マンガで売れてしまった赤松先生の自分なりの決着なんじゃないか的な巻.いつも「ロジックのある勝利」へ導く様はちゃんとモノマネじゃないオリジナルなアクションになってる.その割を食って今回は30人からなるヒロインの内、活躍したのは亜子ひとり.あれ背中の傷跡は伏線じゃないの・・・? しかし青年の姿で闇魔法をまとい全身雷に打たれ真っ白で内臓潰れ血反吐はきながら殴り合って笑ってるのがあの愛らしいネギ先生とはもう思えないw コタロ×夏美だけが唯一まともな恋愛フラグ.2014/06/03
exsoy
3
超サイヤ人3までいった。2009/09/18
ひいろ
2
完全に技が悪役2017/04/22
HK
2
VSラカン。亜子とトサカのエピソードからネギが立ち上がるシークエンスがすばらし過ぎ。亜子がすでに真実を知っていたという意外性の妙。「主役にはなれない」卑屈さとか嫉妬とか美しいばかりではない思いと、それでも自分の力の限りを尽くした上で真摯に託す者と託される者。世界にも人の心にもどうしようもないことがあるんだと認めた先にあるたまらない美しさと哀しさ。この一編だけで傑作と言い切れるほどの名品。脱帽。2013/03/22