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出版社内容情報
昭和の落語界を舞台に、二人の落語家の才能と生き様のせめぎ合いを濃密に描く!
昭和最後の大名人・有楽亭八雲が弟子の与太郎に語って聞かせる、亡き友・助六との約束の噺とは……。――貧乏どん底二人暮らしの菊比古(後の八雲)と助六。遊び暮らしてるのに、冴えた芸をみせる売れっ子の助六に、菊比古の焦りは募る。ところがそんな菊比古にも、芸の目が開く時やって来る。そしてついに二ツ目から真打へ。上り調子の芸とは裏腹に、菊比古と助六の関係は変わっていく。また、菊比古とみよ吉の間にも……!? 八雲と助六篇、波乱必至!
昭和最後の大名人・有楽亭八雲が弟子の与太郎に語って聞かせる、亡き友・助六との約束の噺とは。貧乏どん底二人暮らしの菊比古(後の八雲)と助六。遊び暮らしてるのに冴えた芸をみせる売れっ子の助六に菊比古の焦りは募る。ところがそんな菊比古にも、芸の目が開く時やって来る。そしてついに二ツ目から真打へ。上り調子の芸とは裏腹に菊比古と助六の関係は変わっていく。また菊比古とみよ吉の間にも!? 八雲と助六篇波乱必至!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
209
2巻から引き続き、八雲(菊比古)と助六編。ようやく自分らしい芸を掴み始めた菊比古は助六とともに真打昇進。…の裏でみよ吉との関係も気になる展開。助六とみよ吉、それぞれに傷ついたところでばったり会っちゃったんだなあ…。2015/09/01
masa@レビューお休み中
178
若かりし頃の八雲の話はつづく。菊比古と助六がまだ二ツ目で頑張っているときのこと。助六の芸は大衆にウケ、あちこち引っ張りダコである。ところが、助六は日常では酒に女に借金にと…だらしがない生活を送っている。そんな助六を見て、菊比古は彼の才能に嫉妬する。そんなうまく反りが合わない状況ではあるが、なんとかふたり揃って真打に昇格することになる。ところが、そこから雪崩れるようにふたりの行方が真っ二つに引き裂かれるのだ。神のイタズラなのか、それとも避けることができない宿命なのか。菊比古と助六の運命はいかに!?2014/09/24
greenish 🌿
154
行儀よく、憂い陰りの菊比古と、自由奔放、冴えた芸の売れっ子助六。着きつ離れつしながらも、ついに揃って真打昇進。さてさて、上り調子のこの2人、さらなる波乱・激変が!? 八雲と助六編 ---「知らざァ言ってェ聞かせやしょう」落語家による鹿芝居。菊比古の艶やかなこと!葛藤の多い菊比古も、殻を破って色が出てきましたね。 古典の伝統を守ること、古典を今に生かすこと。七代目・八雲師匠と助六のやり取りは、そのまま古典芸能を生業とする方たちの葛藤でもあるのでしょう。 窮地に立たされた助六の今後、どうなることやら・・・。2014/09/10
G
131
鹿芝居にて女形を演じたきっかけで、「自分らしさ」を知った菊比古。豪快に遊び暮らしながら、ますます噺の精度を上げていく助六。真打昇進を果たした二人だが、みよ吉をめぐる関係にズレが生じてしまう…。 女心のわからない菊比古。師匠心がわからない助六。どちらも落語に憑りつかれているとしか思えない。芸というやつは、やっぱり獣道なんだな。2016/04/15
匠
129
引き続き八雲と助六の過去篇。戦争を背景に落語の世界にも翳りが差したが、終戦後の助六はめきめきと腕を上げて注目株。一方、八雲(当時は菊比古)は芸を見出せないままでいた。それでも、生真面目な八雲と大雑把な助六の友情はいっそう深まっていたのだが、ある出来事が・・という話。タイプのまったく違う二人だけれど、どちらにも共感できるところが多く、今後の展開が気になって仕方ない。いやぁ~これは音声入りで読みたいね。アニメ化とかしないのだろうか。2013/04/16