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出版社内容情報
昭和最後の大名人・八雲とその弟子・与太郎。落語をめぐる人間模様を、出色の高座シーンをちりばめて描く!
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎。
娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。
昭和最後の大名人・八雲がムショで演った「死神」が
忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。
弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?
昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!
惚れ抜く八雲師匠の芸だが,オイラにゃできねぇ、気づき始めたこの与太郎。小夏の父ちゃん・亡き助六のすげぇ落語に取りつかれ、迎えた師匠の独演会、やっちゃいけねぇヘマをした。破門と言われた与太郎と、与太をかばう小夏の二人に、師匠が語る約束の噺たぁ……!? 与太郎放浪篇から八雲と助六篇へ。「長ぇ夜になりそうだ――」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
190
八雲の独演会でヘマをして破門を言い渡された与太郎。寝るのはともかくイビキはいけませんです^^;そしてそこから八雲と助六が出会ってからのお話へ。二人ともそれぞれに素敵だなあ。小夏の母・みよ吉が登場したけど最初は八雲と良い感じだったのかな。この先がすごく気になる!今度本屋さんに行ったら続き買おう。2015/08/15
masa@レビューお休み中
189
亡き助六の落語を聴き入る与太郎。父である助六を慕い続ける小夏。そして、そんな助六にぞっこんなふたりを見て、嫌な顔をする師匠の八雲。明らかに、そこに何か隠された事実があるというのがわかるのだが、その何かがわからないジレンマが与太郎と小夏の中にはある。そんな折に、与太郎が八雲の大切な舞台で大失態をしでかしてしまい、師匠に破門を言い渡されるだが…。なんとなくだが、与太郎と小夏を見て、助六を思い出してしまうから、そこに苛立ちや怒りの感情がでてきてしまうのではないだろうか。2014/09/05
greenish 🌿
157
晴れて弟子入り叶ったけれど、何だかつれない八雲師匠。漸く巡った前座の舞台、嗚呼哀しや破門の憂き目。さてさて、時は遡り、あの人とアタシの謎の真相やいかに!? 「長ぇ夜になりそうだ-」八雲と助六編 ---「お前さん(おめさん)」「好きにお演んなさい」「そうかぇ」・・・江戸訛りの言葉が心地いい響きで、世界にどっぷり浸れます! なるほど、八雲師匠があっさり与太郎を拾ったのは、あの人の面影を見ていたからなのですね。硬と軟の取り合わせ、若き日の八雲と助六にどんな因縁があったのか。次巻の展開がますます愉しみです!2014/09/10
匠
153
好きなことに関しては物覚えの良い与太郎の根性と度胸もなかなか気持ちのいいものがあるけれど、この2巻では主に助六と八雲の子どもの頃の出会いから過去が語られる。厳しさと優しさ、品位と男気を兼ね備えた八雲も素敵だが、バンカラな雰囲気の助六はなんとなく与太郎と近いものがあるような気がする。印象に残るセリフもいっぱいあった。相反する性格だからこそ生まれるものもあり、相容れない部分もあり、でも八雲の中には何かもう1つ考えていることがありそう。2013/04/16
まりもん
128
レンタル。八雲師匠の落語中に眠ってしまった与太郎。さすがに破門にされても文句はいえない。そんな落ち込む与太郎に小夏が助け船を出してくれるとは。師匠と助六の小さい頃の話が気になる。2012/10/15