水木しげる漫画大全集 〈047〉 悪魔くん

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水木しげる漫画大全集 〈047〉 悪魔くん

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  • サイズ コミック判/ページ数 436p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775884
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第3期 35巻 責任監修:京極夏彦<「水木しげる漫画大全集」FINAL SEASON!>
「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」といった代表作はもちろん、幻の貸本や新聞掲載の1コマ漫画まで、あらゆる水木漫画をコンプリート。未収録原稿や、カラーイラストなども余すことなく収録した唯一無二の完全版をお届けします。京極夏彦責任監修『水木しげる漫画大全集』第3期全35巻刊行開始!!

水木しげるが全身全霊を込めた力作、貸本版悪魔くんがデジタルリマスターで蘇る。カラーページの完全再現はもちろん、超希少な原稿を初めて使用し、さらに水木の手による加筆修正も反映された、かつてない1冊。日本の救世主、悪魔くんの全てはここから始まった!! ★解説「ナマケモノになりました」諸星大二郎

『水木しげる漫画大全集』047(1963?1964)、第3期、第1回配本。
★収録作品
「悪魔くん第一集」「悪魔くん第二集」「悪魔くん第三集」
★資料編
★解説「ナマケモノになりました」諸星大二郎(漫画家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」3?3号(通巻71号)
・ある日の一言「とにかく原稿料が安かったからねえ」
・解題 「貸本版悪魔くん」
(ほか)

水木 しげる[ミズキ シゲル]
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。
2015年11月30日、逝去。享年93。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

23
ついに全集に登場となる貸本版の『悪魔くん』。解題にもある通り、『悪魔くん』の始まり、というだけではなく、水木しげるをメジャーにのし上げるきっかけとなったという意味では、人気漫画家・水木しげるの始まりともなった記念碑的作品でもある。水木のただならぬ意気込みが、本作からは強烈に伝わってくる。とはいえ、当時は貸本読者には受け入れられなかったようだが、その挫折もまた、水木を大きくしたことは、のちの活躍が証明している。2017/01/11

軍縮地球市民shinshin

9
すべての「悪魔くん」のルーツとなる貸本版が登場。何度読んでも奥の深い物語で、中断されたのが惜しまれる。貸本漫画の作品なので、枠線や背景も水木が独りで描いたのだろうと思うと感慨深い。2017/01/29

佐倉

4
図書館本。「人間には奇形児というものがあるが精神的奇形児だってあるはずだ」から始まる一文が不気味な色彩と元に流れるつかみにやられた。怪奇ホラー、天才による革命、神秘学、ユダヤ的なモチーフが混ざりあったカオスな魅力が感じられる。打ち切りエンドなのがもったいない。2022/06/28

大臣ぐサン

2
水木しげる大先生が起死回生を期して世に送り出した貸本版の悪魔くん。結果的には大量の返品を出して全5巻の予定が3巻で打ち切りとなってしまった。内容的にも打ち切り感が否めない。構想どおりで完成していたらどのような結末になったのか、打ち切りになったのが悔やまれる。資料の読者コーナーが興味深い。2017/01/17

○○○ ○○

0
従来の怪奇路線+西洋魔術という新基軸に熱狂するファンの投書が良い。当時の子供たちにとって「カバラ」などの未知の単語がどれほど魅力的に響いたかよく分かる。ただ二巻序盤とか設定の塊をそのまま会話で消化するような構成で読んでて厳しいのも確かで、この辺り後年のリメイクの方がずっといい。現代から見ると不当に理解されなかった名作だけど、当時の水木にとってこの作品は挑戦的な意欲作であり、それ故にバランスを欠いて失敗してしまったという面もやっぱりあって、それを含め早過ぎた傑作と評価したい。あと諸星大二郎の解説は相当酷い2021/12/24

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